ファクタリングFactoring

2024.06.19

ネットバンクを利用し通帳を持たない企業はファクタリングを利用できるのか?

「ファクタリングに通帳って必要?」
「通帳はできればみせたくないんだけど」

ファクタリングの申し込みに必要な種類はさまざまですが、多くの場合必要書類に含まれているのが銀行口座の通帳です。しかし、通帳を開示するのに拒否感があるという方も少なくありません。

この記事では、なぜファクタリングでは通帳が必要なのか?また、ネットバンクを利用する場合通帳がないケースではどうなるのか?という点を中心に解説していきます。

ファクタリングの申し込みに通帳はほぼ必須

ファクタリングの申し込みには、ファクタリング会社が指定した必要書類に提出が必須です。必要書類は、主にファクタリング審査に活用されるため、必要書類が揃っていないと、申し込み自体を受け付けてもらえない可能性が高くなります。

ファクタリングの必要書類に関しては、ファクタリング会社ごとの設定となりますが、多くのファクタリング会社で必要書類に含まれているのが通帳です。

必要なのは通帳のコピー

提出書類の通帳に関しては、企業名義の通帳であり、申し込む方の個人名義の通帳ではありません。もちろん個人事業主の方や、フリーランスの方の場合、仕事の入出金で使用しているのであれば、個人名義の通帳の提示が必要になります。

提出するといっても、もちろん通帳本体を提出するわけではありません。通帳を記帳し、そのコピーを提出します。多くの場合は直近6ヶ月分の入出金が分かるコピーを提出する形になるでしょう。

対面式で申し込む場合はコピーを、オンラインで申し込む場合はスキャンデータ、もしくは画像データを用意しましょう。

ネットバンクの場合はダウンロードが可能

会社がネットバンクを利用している場合、手元に通帳はないかと思います。しかし、必要なのはその会社の入出金履歴を確認することですので手元に通帳がなくても問題はありません。

ネットバンクのサイトにいけば、通帳(もしくは入出金履歴)のダウンロードが可能になっているはずです。入出金履歴のデータをダウンロードすれば、それが通帳の代用となりますので、そのデータで申し込みが可能です。

一般的な銀行口座の通帳の場合、撮影やスキャンといった手間がかかりますが、ネットバンクの場合はダウンロードだけで済みますし、対面式の場合はそのダウンロードデータを印刷するだけですので、むしろ通常の通帳よりも準備はしやすいでしょう。

ファクタリングの申し込みに通帳が必要な理由

企業として利用している口座が通常の銀行でも、ネットバンクでも、通帳の提出はほぼ必須です。では、ファクタリング契約において、通帳の提出がほぼ必須となる理由に関して解説していきます。

その前に、まずはファクタリングの審査で重視されるポイントという点を簡単に解説していきましょう。ファクタリングは売掛債権を譲渡し、売掛金を入金期日前に現金化する資金調達法です。

申し込み企業は、手数料を支払う代わりに、売掛金の早期現金化ができ、さらに売掛金の未回収リスクを回避することができます。一方ファクタリング会社は、売掛金の未回収リスクを背負うものの、手数料という売上を上げることができます。

ファクタリング会社がファクタリング審査で重視するポピントは2点です。ひとつは売掛債権が本当に存在するのかという点、もうひとつは取引先がきちんと売掛金を入金するかどうかという点です。

この2点を重視するため、通帳の提出がほぼ必須となるわけです。その理由に関して解説していきます。

取引先との取引実績が確認できる

ファクタリングで審査に通りやすい売掛債権は、取引先の信用度が高い債権です。信用度をはかる基準となるのが、単純に企業の規模や企業の収益の状況ですが、同じくらい重視されるのが過去の取引実績です。

取引先が誰でも知っているような大企業であったり、国や自治体が運営する公的機関の場合は取引実績の有無が審査に影響を与えることはあまりありませんが、そんなことは稀なことかと思います。

ほとんどの売掛債権の取引先は中小企業であり、単に社名や企業規模では信用度をはかるのが難しいのが事実です。そこでファクタリング会社が重視するのが取引実績となります。

過去に取引実績があり、さらにその取引で問題なく売掛金が入金されていれば、取引先の信用度は上がり、審査に通りやすくなります。現実として、初めての取引となる取引先との売掛債権では、ファクタリングの申し込みを受け付けないファクタリング会社もあり、それほど過去の取引実績は重要なポイントです。

通帳のコピーやネットバンクでダウンロードした入出金履歴で過去の取引を確認できれば、審査に通る可能性は上がるということになります。

申し込み企業の状況が確認できる

ファクタリングの審査では、取引先の信用情報が重要視されます。ただし、特に2社間ファクタリングの場合、申し込み企業の信用情報も無視できません。

2社間ファクタリングの場合、売掛債権の所有権はファクタリング会社に変わりますが、売掛債権の内容は変更されません。つまり、売掛金の入金先は申し込み企業の口座のままということになります。そのため売掛金入金後、申し込み企業からファクタリング会社に売掛金を送金しなければいけません。

申し込み企業の経営状況が悪い場合、この送金がされない可能性があります。送金が行われなければ、ファクタリング会社としては大きな損失となりますので、申し込み企業の経営状況もある程度審査の項目に含まれるわけです。

そんな経営状況を知るためにも、通帳やネットバンクの入出金履歴データが活用できるわけです。

通帳の提出が不要なファクタリングもある

ファクタリング審査において、通帳やネットバンクの入出金履歴はほぼ提出必須です。しかし中には提出不要のファクタリングもあります。そんな特殊なケースを確認しておきましょう。

そのファクタリング会社との取引実績が豊富な場合

通帳やネットバンクの入出金履歴が不要になるケースとしては、そのファクタリング会社で、同じ取引先の売掛債権を何度もファクタリングしているケースがあります。ファクタリングは申し込み企業とファクタリング会社の間の信頼関係で契約が成り立つ部分があり、継続的に同じファクタリング会社と契約をすることで、通帳の提示が省略されるケースがあります。

この場合は、一定以上の回数そのファクタリング会社と契約していること、またファクタリングする売掛債権の取引先が同じであることが条件です。

通帳の代わりとなるものがある場合

企業がファクタリングを申し込む際はそこまで多くはありませんが、個人事業主やフリーランスの方で、ネット上のクラウドサービスを活用している場合、このクラウドサービス内の情報が通帳やネットバンクの入出金データの代用となることがあります。

悪徳業者

最後にありがたくない情報として、悪徳業者を利用してしまった場合が挙げられます。ファクタリング会社を騙った悪徳業者というものは存在しています。ファクタリングに見せかけた貸し付けを行ったり、企業の情報を他業者に転売したりと、違法行為を繰り返す業者です。

こうした悪徳業者は、申し込み企業にとって魅力的な文言で顧客を集めようとします。審査なしや審査通過率100%、さらに必要書類は請求書のみなどとして顧客を集めるケースが多く注意が必要です。

基本的にファクタリング審査においては、通帳やネットバンクの入出金履歴は必須ですので、提出不要を謳うファクタリング会社の利用はおすすめできません。

ファクタリング・通帳・ネットバンクのまとめ

ファクタリング審査において通帳の持つ意味は大きく、通帳の提示はほぼ必須といえます。利用しているのがネットバンクの場合は、入出金履歴のデータで通帳の代用とすることができるでしょう。

通帳を開示するのに抵抗感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ提出を拒むと、何か怪しいことを企んでいる、重要な事実を隠しているという印象をファクタリング会社に与え、審査に通りにくくなるでしょう。

ファクタリングを利用するのであれば通帳をしっかり開示し、審査を受けるのがおすすめとなります。

最近の投稿

カテゴリー

人気記事

まだデータがありません。

\お電話でのお問合わせはこちらから/

0120-843-075

平日 9:00~19:00

\フォームからのお問合わせはこちらから/

お問い合わせお問い合わせ

24時間いつでも受付ております。
お気軽にお問合わせください。