「ファクタリングで申し込み即日に契約できる?」
「申し込みから契約までどのくらい時間がかかるものなの?」
ファクタリングをまだ利用したことがないという方は、そもそも申し込みから現金化までどの程度時間がかかるのか、どのような手続きが必要なのかという点が不安かと思います。
先に結論を書くと、ファクタリングは最短即日に契約、即日に現金化も可能な資金調達法です。
では、なぜ即日契約が可能となるのか?即日契約をするためにはどのようなポイントがあるのか?などに関して解説していきたいと思います。
即日契約可能なファクタリング会社が増加傾向
ファクタリングは手元にある売掛債権をファクタリング会社に譲渡することで、売掛金を入金期日前に現金化する資金調達法です。
日本国内ではまだそこまでメジャーな資金調達法ではありませんが、金融庁や中小企業庁もその理由を推奨するなど、徐々に利用する企業も増加中の資金調達法でもあります。
この流れの中で、当然ですがファクタリング会社自体も増えています。こうしたファクタリング会社の中には、申し込み即日に契約、現金化が可能という会社も少なくありません。
より利用しやすい環境が整いつつあるファクタリング。では、なぜファクタリングは即日契約が可能なのか。そのあたりの理由に触れていきましょう。
ファクタリングが即日契約できる理由
企業経営をしている方は特にご存じかと思いますが、資金調達というのはそれなりに時間がかかるものが多いという特徴があります。
企業の資金調達の方法としては、金融機関等からの資金融資や、手持ちの財産を売却して現金化する方法などがあります。
資産売却の場合、何より買い手がいないと現金化はできません。例えば資金確保のために企業が所有している不動産を売却するといっても、買い手がいなければ即日現金化というわけにはいきません。
資金融資を受ける場合でも、申し込みに必要な書類を用意し、厳しい審査を受けた上での融資というのが一般的。銀行からの資金融資となれば、申し込みから現金化まで早くても2週間程度、かかる時は数ヶ月単位で時間がかかることも珍しくありません。
では、ファクタリングはなぜ即日契約が可能なのか?その理由を紹介していきましょう。
審査項目がシンプル
ファクタリングが即日契約可能である大きな理由としては、審査が非常にシンプルかつ、審査通過率が高いという点が挙げられます。
資金確保のための審査となると、金融機関等から融資を受ける際の融資審査をイメージされるかもしれません。融資審査は時間がかかる上、なかなか通過しないという問題点があります。
融資審査で審査されるのは、貸し付けてから長期間にかけて滞りなく返済ができるかどうかという点。申し込んだ企業の経営状態はもちろん、近い将来の経営計画や、申し込み企業が属する業界の将来性など、いろいろな要素を加味した上で貸し付けるかどうかを判断します。
そのため、申し込みの際には事業計画書や返済計画書、支出の削減計画など将来的な計画を確認されます。貸し付ける金融機関としても、申し込み企業の将来性まで含めて審査を行うため、どうしても審査は厳しくなりますし、審査にも時間が必要になります。
ファクタリングを申し込む際にも、必ず審査を受けることになります。しかし、ファクタリングの審査は融資審査とは少々注目点が違います。
ファクタリングは売掛債権を譲渡し、売掛金を早期現金化するサービスですので、ファクタリング会社が審査すべきは、持ち込まれた売掛債権が実在するものかどうか、すでに他社に譲渡済みの債権ではないかどうか、そして売掛金が支払われるかどうかという点です。
売掛債権の存在確認や二重譲渡のチェックなどにはそこまで時間はかかりません。そうなると大きなポイントは売掛金が入金されるかどうかの1点となります。つまり申し込んだ企業の信頼度ではなく、売掛金を支払う取引先の信頼度が大きなウエイトを占めるということ。
信頼度といっても融資審査のような長期的な視点は必要なく、1つの売掛債権に対する売掛金が入金されるかどうかという点のみを審査しますので、審査には時間もかかりませんし、通過しやすいということになります。
ファクタリングで即日契約するための準備
ファクタリングに申し込んで、現金を手にするまでの時間は、一般的に2~3日間程度。早ければ申し込み即日に契約も可能ですし、時間がかかるファクタリング会社でも1週間程度で現金化が可能です。
とはいえ、即日契約・即日現金化に対応しているファクタリング会社でも、申し込む側の準備が整っていなければ、即日契約はできない可能性も考えられます。
そこで、ファクタリングを申し込み、即日に契約、できれば即日に現金化を考えている場合、事前にどのような準備が必要となるのかをチェックしておきましょう。
契約するファクタリング会社を見極めておく
まずは何より申し込むファクタリング会社を決めておくことが重要です。即日契約が可能なファクタリング会社は、HPなどで確認できますので、まずは即日契約が可能なファクタリング会社を探しておきましょう。
ここで注意したいのが、即日契約には対応しているものの、初めて利用する企業は対象外となっているファクタリング会社も少なくないという点。ファクタリング契約は、債権譲渡契約であり、お互いの信頼関係が重要になる契約となりますので、まだ信頼関係を築けていない、初見の顧客は即日対象外となるケースがあります。
初めて利用する会社の場合、しっかりと調べて初めての利用でも即日契約が可能かどうかを確認しておきましょう。
必要書類を準備しておく
ファクタリングの申し込みや契約には、いくつかの必要書類があります。どのような書類が必要になるのかは、ファクタリング会社ごとに差がありますので、利用するファクタリング会社を決めたら、まずは必要書類の準備に取り掛かりましょう。
申し込みをして、審査に通過していざ契約となった時点で、必要書類が不足していると、せっかく即日契約が可能な状況でも、契約できない可能性もあります。
代表的な必要とされる書類としては、通帳の写しや売掛債権の存在を証明できる書類、さらに申込者の身分証明書や印鑑証明などが挙げられます。しっかりと申し込み企業のHPで確認する、不明点があれば直接電話で確認するなどして、書類の不備で即日契約が不可とならないように準備しておきましょう。
審査に通りやすい売掛債権を用意する
即日契約可能なファクタリング会社をしっかり見極めておき、必要書類を準備しておけば、原則即日契約は可能です。しかし、契約が可能となるのは、審査に通過すればという条件がつきます。
上で少し紹介した通り、ファクタリングの審査は通過率が高いというのは間違いありません。しかし高いといって100%通過するものではありませんし、審査なしで契約できるわけではありません。あくまでも審査に通過すれば即日契約が可能となるという点を注意しましょう。
また、審査に通過する可能性が低い売掛債権を持ち込んでしまうと、結果的に審査に通過するとしても、審査に時間がかかってしまいます。その審査時間の影響で、即日契約ができなくなる可能性もあります。
審査に通りやすい売掛債権とは?
ファクタリングを申し込んで即日に契約、できれば即日に現金化ということを希望にするのであれば、より確実に審査に通過する売掛債権で申し込むのがベストです。
では、審査に通りやすい売掛債権とはどのような債権なのか?その特徴をいくつか紹介していきます。
信用できる取引先
ファクタリング審査で重視されるのは取引先の信用度です。そのためより審査に通過しやすいと考えると、取引先の信用度が重要ということになります。
取引先を選ぶ際は、当然ですが企業としての規模が大きい方が信用度は上がります。また、近年経営状況がいい企業を選ぶのもひとつの方法です。もっとも信用度が高くなるのは、取引先が公的機関のケース。こうした売掛債権があれば、即日契約の可能性は高くなります。
支払いサイトが短い
売掛債権が発生してから、売掛金が入金されるまでの期間を支払いサイトと呼びます。一般的な商取引の場合、支払いサイトは1~2ヶ月というケースが多いかと思いますが、ファクタリングを利用する場合は、支払いサイトが短い売掛債権の方が審査に通過しやすいと言われています。
同じような額面金額の売掛債権が複数ある場合は、より支払いサイトの短い債権を持ち込むようにしましょう。
まとめ
ファクタリング契約では、申し込み即日に契約、即日に現金化ということも可能です。すべてのファクタリング会社で可能というわけではありませんが、近年では即日契約に対応しているファクタリング会社が増えているのは事実です。
申し込み即日に契約まで進めたいという場合は、まずは即日契約に対応をしているファクタリング会社を選び、必要書類などをしっかりと準備してから申し込むようにしましょう。