ファクタリングFactoring

2024.01.29

ファクタリング業者が買い取れない債権はどんなもの?徹底解説

ファクタリングを検討する際は、現在保有しているどの債権が取引の対象になるのかが重要な問題ですよね。
なかにはファクタリング業者が買い取れない債権というものが存在します。
それは具体的にどんなものが買い取れない債権なのかを解説します。
また、あわせて買い取りの可能性のある債権と審査に有利になる債権の特徴についても詳しく解説します。
ファクタリングを検討中の方は、ぜひ最後までお読みください。

ファクタリング業者が買い取れない債権の具体例

ファクタリング業者が買い取れない債権の具体例から紹介していきます。
下記の3つの債権はファクタリング業者が買い取れない債権となります。

 不良債権
 給与債権
 既に他者に譲渡された債権

上から順に詳しく説明します。

不良債権

ここでいう不良債権とは、支払期日を超えても支払いがされない売掛債権のことです。
ファクタリングは、支払い期日到来前の売掛債権を譲渡することにより現金を得ることができる資金調達の方法のひとつです。
ファクタリングは基本的に「償還請求権なし」の取引ですので、譲渡された売掛金を回収できなければファクタリング業者は損をしてしまいます。
そのため、既に支払い期日が過ぎているにもかかわらず回収がされていない不良債権は、ファクタリング業者が買い取れない債権のひとつとなります。

給与債権

給与債権は将来、雇用者から賃金を得られる権利のことを指します。
以前はこの権利を使ってファクタリングをおこなう「給与ファクタリング」というものが存在していました。
しかし、これは「給料をもらう権利」を担保として現金を借りている状態であり、債権譲渡ではなく「融資」だと最高裁にて判決が出されました。
ファクタリングはあくまでも債権の譲渡であり、「融資」ではありません。また、多くのファクタリング業者は貸金業の許可を持っていません。貸金業の許可なく融資をおこなうことは違法です。
ですので、ファクタリング業者では給与債権は買い取れない債権となります。
給与債権を使用するファクタリング業者は特に悪徳業者である可能性が高いので、注意が必要です。

既に他者に譲渡された債権

ファクタリング業者が譲り受けた債権が、実は他のファクタリング業者に譲渡されたものだったら、どうでしょう。
そして、これは債権の二重譲渡となり犯罪行為です。
既に他のファクタリング業者に譲渡した債権を使いまわすことはできません。

ファクタリング業者が買い取りできる可能性のある債権

次にファクタリング業者が買い取りできる可能性のある債権についても解説します。
具体的にはこれから紹介する3つの債権となります。

仕掛債権

仕掛債権とは、発注などの段階は過ぎているが商品やサービスの納品が完了しておらず金額が確定していない債権をいいます。つまり、発注完了済みで請求書が発行されていない場合が仕掛債権にあたります。
従来はこの仕掛債権ではファクタリングはできませんでしたが、民法改正により取引が可能となりました。
ただ、取り扱い可能なファクタリング業者は限られており、手数料が高めに設定される傾向があります。

将来債権

こちらも民法の改正によってファクタリングが可能となった債権です。
将来債権は仕掛債権と似ていますが、まだ発注はされておらず将来的な発注が見込める段階の債権です。さらに継続取引によって今後も発生する予定の債権を指します。
仕掛債権と同様、取り扱いの業者が少なく、ファクタリング業者にとっての債権回収のリスクも高いために手数料が高い傾向があります。

「譲渡禁止特約」付き債権

「譲渡禁止特約」付きの債権とは、文字通り「他社に譲渡することを禁止する」債権です。
ファクタリングは債権の譲渡なので、無理なのでは?と思われますよね。
こちらも民法の改正により「譲渡禁止特約」付きの債権でも譲渡が可能となりました。
そのため、現在ではファクタリングでも取り扱いが可能となっています。
この「譲渡禁止特約」付き債権の一例としてクレジットカードによる売上があります。

しかしながらこのような特約を付けるということは、債務者にとって第三者に譲渡をして欲しくない債権であることは間違いありません。
取引相手(債務者)との関係悪化や紛争などに発展する可能性もあるので、ファクタリングへの使用は慎重に検討することが必要となります。
また、取り扱い可能な業者も少ないのが現状です。

ここまでで紹介した債権は買い取りができる可能性がある債権となり、多くの業者が買い取りできるものではないので、注意が必要です。
事前にファクタリング業者に取り扱い可能か確認をしましょう。

ファクタリングの審査に有利になる債権の特徴は?

ここまで、ファクタリングで買い取りできない債権と買い取りの可能性のある債権を紹介しました。
ファクタリングにも融資と同じく審査があります。
どんな債権だと審査に有利になるか知りたいところですよね。
ファクタリングを検討している方は、ぜひこれから紹介する債権を中心に検討をしてみてください。

支払いサイトの短い債権

ファクタリングでは債権が確実に回収できるか、という点で審査がされます。
それは債権が万が一回収できなかった場合のリスクを負うのはファクタリング業者だからです。ファクタリングは、前述した「償還請求権なし」の取引であることによります。
このとき、支払いサイト(支払いまでの期限)が長いものだったら、それまでの間に不測の事態が起こる可能性は高くなりますよね。
そのため、支払いサイトの短い債権であるほど、審査の際は有利となります。
一般的には支払いサイトは2か月程度の範囲内が望ましいといわれています。

取引実績の多い債権

取引実績の多い債権もファクタリングの審査の際に有利になります。
支払い遅延や未払いの多い取引は継続されないので、取引実績が多いということは、それだけ過去の支払いが安定しており、これからも支払いの安定性が見込めるということに繋がります。
いかに確実に債権回収をおこなうことができるかがファクタリング業者にとって重要な問題なので、実績の多い取引で発生した債権は、審査をする際もポジティブなポイントとなります。
反対に初回取引の債権などは審査落ちする要因ともなり得ますので、避けた方がよいでしょう。

上場企業や公的機関が相手の債権

債権の回収の見込みが高いのは、債務者の信用も高いということになります。
一般的に個人よりも法人の方が信用度は高くなります。個人よりも法人の方が経営的な体力もあり支払い能力も高いと評価されます。
上場企業や公的機関であると、さらに信用度が高くなるといえます。
お手持ちの債権の中で上場企業や公的機関が相手の債権があれば、そちらを利用するようにすると審査に有利となります。

ファクタリング業者が買い取れない債権はどんなもの?徹底解説のまとめ

いかがでしたでしょうか。
ファクタリング業者が買い取れない債権の具体例と逆に買い取りの可能性のある債権、ファクタリング審査に有利となる債権の特徴を解説しました。
ファクタリング業者が買い取れない債権が使用できる業者については、悪徳業者の可能性もありますので、注意が必要です。

ファクタリングは取り扱う債権の性質によっては、融資で審査が通らなかった場合でも活用できる資金調達方法です。
資金繰りに悩みをお持ちの場合は、ぜひ一度、現在どんな債権を保有しているか確認をしてみてください。そしてファクタリング業者に相談をしてみてください。
ファクタリングでなら、その悩みを解決できるかもしれません。

最近の投稿

カテゴリー

人気記事

まだデータがありません。

\お電話でのお問合わせはこちらから/

0120-843-075

平日 9:00~19:00

\フォームからのお問合わせはこちらから/

お問い合わせお問い合わせ

24時間いつでも受付ております。
お気軽にお問合わせください。