クレジットカードを取り扱う店舗やECサイトは増えています。コロナ禍の影響もあり、それだけクレジットカードでの買い物が増えているからでしょう。
しかし、クレジットカード払いの場合、売上金がすぐに手に入りません。売上を現金として受け取れるのは、クレジット会社によっても異なりますが、大体2~3ヶ月後です。
運営上、少しでも早く現金がほしいとお考えならば、クレジットカードカード債権のファクタリングをご検討してみてはいかがでしょうか。
この記事では、そんなクレジットカード債権のファクタリングについて、メリット・デメリットを踏まえて解説します。
クレジットカード債権はファクタリングに利用できる
クレジットカード債権はファクタリングに利用できます。ここでは、クレジットカード債権のファクタリングに関する詳しい情報をお届けします。
・早めにクレジットカードの売上を現金化できる
・取引先はクレジットカード会社
この2点について掘り下げてみましょう。
早めにクレジットカードの売上を現金化できる
ファクタリングは、売掛債権を現金化する資金調達法です。それはクレジットカードの売上でも活用できます。その場合は、クレジットカード債権をファクタリング会社に譲渡する形になります。
クレジットカード債権をファクタリングする場合の流れは以下です。
ファクタリング会社に申し込む→面談や審査→契約後にクレジットカードの債権分が現金で振り込まれる
クレジットカードを取り扱っているお店を運営している方、クレジットカードの売上が中心のECサイトを運営している方は、クレジットカード債権を利用するファクタリングを検討してみてください。特に、クレジットカード会社から現金を振り込まれるのが遅いと感じる場合におすすめです。
取引先はクレジットカード会社
クレジットカード債権を利用するファクタリングの場合、取引先はクレジットカード会社です。大手の会社なので、倒産のリスクはありません。そのため、利用者側としても、ファクタリング会社側としても安心して取引できます。
通常のファクタリングの場合、審査される取引先の会社によっては、ファクタリング会社がファクタリング取引を懸念することが考えられます。経営状態が危うい会社だと、倒産リスクがあり、売掛金を払ってもらえるかわからないからです。
そんなケースを考えると、大手のクレジットカード会社との取引は安心です。
クレジットカード債権をファクタリングに利用するメリット
クレジットカード債権のファクタリングにはどんなメリットがあるか解説します。ここでは以下の5つのメリットを考えました。
・資金繰りに困った時に便利
・3社間ファクタリングならば手数料が安い
・借金ではないので使用度が下がらない
・ファクタリング会社によっては現金調達が即日
・利用側が赤字でも大丈夫
クレジットカード決済は便利ですが、お金が入ってくるのは2~3ヶ月先になります。そんな時にファクタリングで資金調達できれば助かるものです。
このように便利なクレジットカード債権のファクタリングをうまく活用するためには、どんなメリットがあるか知っておきましょう。
資金繰りに困った時に便利
資金繰りが一時的に厳しいと感じた時、ファクタリングでクレジットカード決済分の売上が現金化できれば助かるものです。
たとえば、今月は商品の支払い額が多い、従業員のお給料を払うのはちょっと厳しい状態という場合に、クレジットカードの売上分が早めに現金化されていれば、すぐに利用できます。
3社間ファクタリングならば手数料が安い
ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。クレジットカード債権のファクタリングの場合は、手数料の安い3社間ファクタリングがおすすめです。
3社間ファクタリングは、利用者、取引先、ファクタリング会社の3社で行います。クレジットカード債権のファクタリングの場合は、取引先がクレジットカード会社です。
通常のファクタリングの場合は、取引先にバレたくないために、3社間ファクタリングを懸念するケースが多いものです。しかし、クレジットカード債権のファクタリングならば、取引先企業にバレないので、安心して取り組めます。
借金ではないので使用度が下がらない
ファクタリングは借金ではなく、資金調達法の一つです。そのため、利用することで信用度が下がることはありません。
仮に融資であれば、負債になるため、信用度に影響があります。また、会社によってはすでにいくつかの負債を抱えていることも考えられます。それ以上に負債は増やしたくないと考える企業の場合も、ファクタリングであれば、負債にならないので安心です。
ファクタリング会社によっては現金調達が即日
ファクタリング会社により、現金調達にかかる日数は異なりますが、全般的にファクタリングは、融資に比べて資金調達にそれほど日数はかかりません。
たとえば、クレジットカード債権のファクタリングではあまり利用されませんが、2社間ファクタリングの場合、平均2~4日です。クレジットカード債権のファクタリングでよく利用される3社間ファクタリングならば、平均10~20日ほどです。
しかし、スピーディな現金化が可能なファクタリング会社の場合は、即日から入金可能です。資金を早く手にしたい場合は、スピード入金が可能なファクタリング会社をお探しください。
利用側が赤字でも大丈夫
仮に利用者側が赤字だとしても、クレジットカード債権のファクタリングを受けられます。なぜならば、審査されるのは、取引先にあたるクレジットカード会社だからです。
クレジットカード会社自体が審査に落ちることはあり得ません。そのため、たとえ利用者側が倒産寸前企業であっても、クレジットカード会社が順調ならば、審査を通過できます。
クレジットカード債権のファクタリングで気を付けたいデメリット
クレジットカード債権のファクタリングにはデメリットも存在します。ここでは以下の3つを紹介します。
・ファクタリングとクレジットカードの両方で手数料がかかる
・クレジットカード債権を扱っていないファクタリング会社がある
・クレジットカード売上以上の資金が必要な場合は融資の方が適切
メリットも大事ですが、デメリットもそれ以上に大事です。上記で挙げたデメリットを理解したうえでファクタリングを利用しましょう。
ファクタリングとクレジットカードの両方で手数料がかかる
ファクタリングには、ファクタリング会社の儲けにあたる手数料がかかります。2社間ファクタリングならば10%~30%ですが、3社間ファクタリングであれば、1%~9%です。
クレジットカード債権でよく利用される3社間ファクタリングの場合は手数料が安めですが、それに加えてクレジットカード会社に払う手数料もあります。資金繰りが厳しい折に2つの手数料を払うのは、考えものです。
もしも、経営が厳しく、どうしても現金がほしいならば、ファクタリングを考えずに商品を現金のみで売るなどの手立ても考えてみてください。
クレジットカード債権を扱っていないファクタリング会社がある
すべてのファクタリング会社がクレジットカード債権を扱っているわけではありません。中には、クレジットカード債権を取り扱っていないファクタリング会社も存在します。
ホームページを確認したり、直接ファクタリング会社に尋ねたりして、クレジットカード債権のファクタリングを取り扱っているか確認しましょう。
もしも、お目当てのファクタリング会社がクレジットカード債権を扱っていなければ、他のファクタリング会社を探してみてください。
クレジットカード売上以上の資金が必要な場合は融資の方が適切
企業によっては、クレジットカード売上以上の資金が必要なことも考えられます。
たとえば、赤字が続きどうしても資金が必要な場合や、取引先から請求書があり、代金を払うのに資金が足りないなど、企業によってさまざまな問題点があるものです。
しかし、クレジットカード債権のファクタリングは、クレジットカードの売上以内の資金しか回収できません。さらに手数料も引かれるので、売上金より少ない金額になってしまいます。
事情により、それだけの金額では賄えないほどに資金が必要であれば、銀行融資を申し込んだ方が多くの資金を得られます。
クレジットカード債権のファクタリングについてのまとめ
クレジットカードの売上金が現金化されるのは、2ヶ月後や3ヶ月後です。しかし、それまでに至急資金が必要な場合も考えられます。
そんな時は、クレジットカード債権をファクタリング会社に譲渡し現金化する、クレジットカード債権のファクタリングがおすすめです。ただし、手数料がファクタリングとクレジットカードの両方にかかることも念頭に置いておいた方が良いでしょう。
まずは、クレジットカード債権のファクタリングを扱っている会社を探し、相談してみましょう。