ファクタリングFactoring

2024.08.27

ファクタリングで事前審査が行われる理由とその重要性を解説

「ファクタリングの事前審査って受けなきゃダメ?」
「事前審査で落とされることってあるの?」

ファクタリングで資金調達を行う場合、必ず事前審査を受けることになります。事前審査なしではファクタリング契約が結べないからです。

ファクタリングにおいて事前審査が必要になる理由や、事前審査で重視されるポイント、また事前審査に通過しやすい売掛債権について解説していきます。

ファクタリング契約前に事前審査は必須

ファクタリング契約前には、必ず事前審査が行われます。ファクタリングは利用しやすい資金調達法と言われていますが、その理由はこの事前審査に通りやすいからです。一般的な資金融資審査の通過率は40%前後と言われていますが、ファクタリングの事前審査の通過率は70%とも言われており、ファクタリング会社のなかには事前審査通過率90%以上と宣伝している会社もあります。

なぜ、ファクタリングの事前審査は通過率が高いのか。これは、事前審査を行う目的に理由があります。

事前審査の結果契約条件が決まる

金融機関から資金融資を受ける場合にも事前審査を受ける必要があります。資金融資の場合は、事前に融資条件が決まっており、その条件を申し込み企業がクリアできるかどうかを審査します。この利用条件が厳しいため、融資審査の通過率は低いというのが現実です。

言い方を替えると、融資審査は、条件をクリアできない企業をあぶりだすために行われており、審査に通過させないための審査ということができます。

ファクタリングの場合、事前に契約条件が決まっていません。ファクタリングは債権譲渡契約であり、契約条件は当事者間で決められる自由契約となります。そのため事前に条件は決めずに事前審査が行われます。

事前審査の目的は、どのような条件であれば契約できるかを見定めることです。融資審査と違い、こちらは契約するために事前審査が行われていることになります。ファクタリングの事前審査は、どちらかといえば契約に前向きな審査となるため、通過率が高くなります。また、契約条件を決めるために行いますので、事前審査なしで契約するということも起こらないわけです。

ファクタリングの事前審査のポイント

非常に前向きなファクタリングの事前審査ですが、この事前審査において、より重要視される点を確認しておきましょう。

売掛債権が存在するかどうか

売掛債権とは原則目に見えないものです。例え申し込む企業が請求書を持ってきたとしても、その請求書が本当に存在するかどうかは、請求書を見ただけでは確認できません。事前審査ではまず、その売掛債権が本当に存在するかどうかがチェックされます。

そのため、ファクタリング契約では、初めて取引を行う取引先との売掛債権は、対象外となるケースがあります。売掛債権の存在を確認するために、ファクタリング会社がチェックするのは、過去の取引実績です。通帳の写しや過去の契約内容を記した請求書などをチェックし、過去にも取引がある取引先であれば、今回の売掛債権が存在する可能性が高いと判断します。

そのほか、さまざまな書類から、売掛債権が確実に存在することをまずはチェックします。

売掛金が支払われるかどうか

売掛債権の存在が確認出来たら、次にチェックすべきは売掛金が支払われるかどうかという点です。ファクタリング契約は、債権譲渡契約ですので、その債権が現金化されなければ契約は成り立ちません。

過去の取引実績や、取引先の経営状況を確認し、確実に売掛金入金日には入金が見込めると判断しないと契約できないという結果になります。

この売掛金が入金されるかどうかという点は、ファクタリング審査で最重要視されるポイントであり、ファクタリング審査では申し込み企業以上に、取引先の信用情報が重要になります。

支払われた売掛金が送金されるかどうか

特に2社間ファクタリングにおいて重視されるポイントです。2社間ファクタリングでは、売掛債権の所有権こそファクタリング会社に移りますが、売掛債権の契約内容に変更はありません。そのため、売掛金は申し込み企業の口座に振り込まれる形になります。

申し込み企業は、取引先から売掛金が入金されたら、速やかに売掛金をファクタリング会社に送金する必要があります。この送金が行われるかどうかという点も事前審査でチェックされます。

事前審査でチェックされるのは、申し込み企業の経営状況です。ファクタリングは赤字経営でも債務超過の状況でも、取引先さえしっかりしていれば契約可能です。しかし、申し込み企業の状況があまりにも悪いと、最終的な送金が見込めないという理由で事前審査に通らない可能性がありますので注意が必要です。

事前審査に通りやすい売掛債権とは?

ファクタリングの事前審査で重視されるポイントを紹介しました。ではその事前審査で通過しやすい売掛債権に関しても少し解説していきましょう。

売掛先の信用度

上記の通り、ファクタリングの事前審査で重視されるのは、取引先の信用度です。売掛金が支払われるかどうかという点は、ファクタリングの事前審査において最重要視される部分ですので、ここをクリアできなければ契約はできません。そのために重要になるのが、取引先の情報です。

取引先の事業規模が大きいほど事前審査に通りやすくなりますし、経営状態がいい程事前審査に通りやすくなります。手元に複数の売掛債権がある場合、より取引先の規模が大きい売掛債権で申し込むようにしましょう。

取引先の信用度がもっとも高くなるのは、取引先が公的機関等の場合です。国や都道府県、地方自治体などが運営するような機関が取引先の場合、売掛金の未払いや遅れの可能性は極端に低くなりますので、当然契約条件も有利な条件での契約ができるようになります。

ファクタリングの種類の中で、医療機関等が利用できる診療報酬ファクタリングは、取引先が健康保険団体になります。健康保険団体が支払いに遅れたり、未払いになる可能性はほぼ0ですので、非常に好条件で契約できるファクタリングと言われています。

支払いサイトの短さ

支払いサイトとは、売掛債権が発生してから売掛金が入金されるまでの期間を指します。一般的な商取引においては、「翌月払い(支払いサイト30日間程度)」、「翌々月払い(支払いサイト60日間程度)」という契約が多いかと思います。この支払いサイトが短いほど、事前審査に通過する可能性は高くなります。

支払いサイトが短いということは、売掛金の支払い日までに、取引先の経営状況が一変する可能性が低いということになり、より売掛金未回収リスクが少なくなるからです。

確実に事前審査に通過したい場合は、より支払いサイトが短い債権で申し込むといいでしょう。

事前審査なしのファクタリング会社は?

ネット上などでファクタリング会社を探していると、「事前審査なし」、「事前審査通過率100%」と謳っているファクタリング会社が見つかるかもしれません。こうしたファクタリング会社は、まず間違いなく悪徳業者です。

ファクタリング会社を設立するためには、取得必須の資格や免許はありません。都道府県に対する許認可申請も不要ですので、比較的開業しやすい業種となります。同じ資金調達先として考えられる金融業者の場合、「貸金業務取扱主任者」という国家資格の取得が必要であり、さらに都道府県に対し許認可申請を行い、金融業者登録を行う必要があります。かつて数多くいた闇金業者は、こうした資格の取得や登録を行わないで金融業を行う業者を指します。

テレビ番組や小説、マンガなどの影響で、闇金業者の存在やその特徴が描かれることで、世間一般に闇金業者に関する知識が広まりました。その影響もあり、闇金業者は営業がしにくくなっています。そんな闇金業者が、設立しやすいファクタリング会社に看板を付け替えて営業するというケースが増えています。

こうした悪徳業者に捕まると、ファクタリング契約ではなく融資契約を迫られたり、ファクタリング契約に見せかけた高金利の貸金契約を結んだりと、大きな被害に遭う可能性があります。

最初に説明した通り、契約条件を決めるためにも、ファクタリングにおいて事前審査は必須です。事前審査を行う以上、通過率100%はあり得ませんので、こうした悪徳業者に騙されないようにしましょう。

ファクタリング・事前審査のまとめ

ファクタリングでは事前審査が必須となります。その事前審査において、契約条件が決まりますので、まずは審査を受けてから契約するようにしましょう。

事前審査では、申し込み企業以上に、取引先の信用度が大きく影響します。より確実に資金を調達したい場合は、できるだけ信用できる取引先との売掛債権で申し込むのがおすすめです。

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