「東京に建設業特化のファクタリング会社ってある？」
「建設業ってファクタリングが難しいって本当？」

建設業界は、契約が請負契約となるケースが多く、一般的なファクタリング会社の利用が難しいケースが少なくありません。そのために存在しているのが、建設業に特化したファクタリング会社です。

こうした建設業特化のファクタリング会社は東京都内にももちろん存在しています。東京のどのあたりに建設業特化のファクタリング会社があるのか、そもそも建設業特化のファクタリング会社とはどのような会社か、そして探す方法は、など、東京で建設業特化のファクタリング会社を探す方法を中心に解説していきます。

建設業に特化したファクタリング会社は東京にも

ファクタリング会社は主に法人を顧客とするため、法人が多く集まる都市部に集中する傾向があります。日本国内であれば、当然東京がもっとも多く、東京都内には多数のファクタリング会社が窓口を並べています。

多数のファクタリング会社が集まる地域では、ファクタリング会社も独自性を打ち出し、顧客獲得を目指します。早期現金化を実現する会社や、高額債権に対応する会社、個人事業主を顧客の中心に据える会社などです。

こういった独自性を強く打ち出すファクタリング会社の中には、建設業に特化していることをアピールする会社もあります。ファクタリングは、売掛債権を現金化する資金調達法ですが、建設業界の売掛債権は、ほかの業界とは違った特徴を持つため、一般的なファクタリング会社では対応が難しいからです。

次の項では、なぜ建設業界の売掛債権ではファクタリングが難しいのか、そして建設業に特化したファクタリング会社とはどのような会社なのかを解説していきます。

建設業に特化したファクタリング会社の特徴

建設業界の特徴として、売掛債権が高額であり、また売掛金の支払いまでの期間が長いというものがあります。建設業界は「請負契約」が基本です。請負契約とは、契約後、サービスや商品を納品し終わってから報酬を得るという契約です。

建設業界の場合、発注を受けた建築物が完成してからの報酬支払いということになります。建築物は、その建物にもよりますが、完成までに数ヶ月～数年単位で時間がかかります。一般的なマイホームを見ても、完成までの期間は半年近くかかることが珍しくありません。

つまり、建設業の関係者は、売掛金を受け取るまでに期間が、他の業種と比較すると長くなる傾向にあるわけです。もちろん、その契約形態のため、工事に必要な資材を購入する代金は前払いなど、業界独特のルールはありますが、それでも売掛金全額が入金されるまでは一定の期間が空くことになります。

この期間内も当然ですが企業として経営を続ける必要があり、諸経費や人件費などの支払いが必要です。こうした必要経費に対応してくれるのが、建設業に特化したファクタリング会社となります。

支払いサイトの長い債権に対応している

建設業に特化したファクタリング会社は、まず支払いサイトの長い売掛債権に対応してくれます。支払いサイトとは、売掛債権が発生してから売掛金が入金されるまでの期間を指す言葉です。一般的な商取引の場合、支払いサイトは30～60日程度になるかと思います。そのため多くのファクタリング会社は、支払いサイトが60日を超える債権は、取引の対象外としています。

支払いサイトが長くなれば、それだけ売掛金を支払う売掛先の経営状況が変化する可能性が高くなり、売掛金の未回収リスクが高まるからです。

建築業特化のファクタリング会社は、60日を超える売掛債権も取引対象としてくれる会社が多く、建設業者が利用しやすい会社となります。

高額の債権に対応している

建設業者の売掛債権は、高額になる傾向があります。建設業といってもさまざまな業種がありますが、特に建造物を建てる業種に関しては、1つの案件の金額が大きいのが特徴です。

ファクタリング会社はそれぞれ取引する売掛債権の下限金額と上限金額を設定しています。大手企業の高額債権を中心に取り扱う会社は、どちらの金額も高く設定していますし、個人事業主を顧客とする会社であれば、どちらの金額も低く設定します。

建設業特化のファクタリング会社は、どちらかと言えば高額債権にも対応する傾向にあり、この点も建設業の方が利用しやすい理由のひとつとなります。

建設業界の事情に精通している

建設業に特化する以上、求められるのが建設業界の事情に精通していることです。建設業者が持つ売掛債権の売掛先は、同じく建設業界の企業であることがほとんどです。こうした売掛債権を取り扱う以上、建設業界に事情に精通している必要があります。

建設業界の事情に精通しているからこそ、正しい審査が行え、適切な契約条件でのファクタリングが提示できるようになります。

東京にある建設業特化のファクタリング会社

建設業に特化したファクタリング会社は、全国的に存在しますが、特に東京都という地域においては、どういった地域に多いのかという点を紹介していきましょう。

池袋・新宿・渋谷周辺に多い

ファクタリングを利用する建設業者の多くは中小企業です。こうした中小企業がどこに多いかと言えば、東京都23区以外の市部と言われる地域です。

東京23区内では、マンションやビルの建設が中心であり、個人宅となる一軒家の建築件数はさほど多くありません。大型のマンションやビルの建設に関しては、大手業者が関わることが多く、こうした企業は東京23区内にも数多くあります。

ファクタリングを利用する中小企業、工務店などは、東京の市部を中心に多く存在しており、個人宅の一軒家などの建築を中心に請け負っています。

東京都内で市部へのアクセスがいい地域が、池袋、新宿、渋谷といった巨大ターミナル駅です。池袋からは西武池袋線、新宿からはJR中央線や小田急線、京王線、渋谷からは東急田園都市線や東急東横線が市部に向かって伸びており、市部からのアクセスがいい駅と言えます。

ファクタリングを利用するであろう、中小の工務店や建設業者が通いやすい、こうした駅周辺に、建設業特化のファクタリング会社が集まっていますので、利用を検討している方は、まずは調べてみましょう。

HPなどで契約条件を確認

近年では、申し込みから契約まで、オンラインで完結できるオンラインファクタリングに対応するファクタリング会社も増えています。そのため、上記エリア以外にも、東京には建設業に特化したファクタリング会社が点在している状況です。

ファクタリング会社を選ぶポイントはなんといっても手数料です。ファクタリングの手数料に関しては、関連する法律等がなく、ファクタリング会社が独自で設定する形になっています。そのため利用企業としては、複数のファクタリング会社から相見積もりを取り、もっとも好条件で契約できるファクタリング会社を選ぶことが大きなポイントとなっています。

より条件のいいファクタリング会社を見つけるためにも、上記地域にこだわらず、ネット上でHPなどを参照し、建設業に特化しているファクタリング会社を探すのがおすすめです。オンラインファクタリングを利用する場合、ファクタリング会社の場所にこだわる必要はありません。東京以外のファクタリング会社も含め、広い視野で探すようにしましょう。

ファクタリング・建設業・東京のまとめ

ファクタリングの中には建設業に特化したファクタリング会社があります。また、こうした建設業特化のファクタリング会社は、東京都内にも多数存在しています。

建設業界は請負契約が中心となるため、一般的なファクタリング会社では契約が難しい売掛債権が多いという特徴があり、ファクタリングを利用する場合は、建設業特化のファクタリング会社を利用するのがおすすめです。

建設業特化のファクタリング会社はHP等でその点を前面に打ち出しています。特徴としては、支払いサイトの長い債権や高額債権に対応しているという点でしょう。

東京都内では、池袋や新宿、渋谷周辺に多く存在している建設業特化のファクタリング会社ですが、オンラインファクタリングを利用するのであれば、地域を気にする必要はありません。複数のファクタリング会社から見積もりを取り、よりよい条件で契約できるファクタリング会社を見つけましょう。