「オンラインファクタリングって便利なの？」
「オンライン審査とかオンライン契約とかの差が分からない」

ファクタリングを利用する企業も増えており、ファクタリングの契約方法も多様化しています。そんな中、近年増えているのがオンラインでの審査や契約です。

自社にいながらオンライン上で申し込みや審査、契約が可能な方式であり、地方部の企業などにとっては非常にありがたいシステムと言えます。

この記事ではこうしたオンラインファクタリングのメリットやデメリット、さらに利用の際の注意点に関して解説していきます。

ファクタリングのオンライン審査とオンライン契約

近年ファクタリングに関して、オンラインで対応するファクタリング会社が増えています。これまでファクタリングの契約は、ファクタリング会社の窓口に出向く、対人型の申し込みが一般的でしたが、オンライン審査やオンライン契約という方法が増えたことで、より利用しやすくなっています。

オンライン対応のファクタリングを利用する場合には、注意すべきポイントがありますので、その点を解説していきましょう。

オンラインファクタリングの注意点

一言でオンラインファクタリングと言っても、さまざまなパターンがあります。申し込みや審査の受付まではオンラインで対応するものの、審査結果の通知や契約に関しては対面で行うというオンライン審査対応のファクタリングがあります。また、申し込みから契約まで、すべてオンラインで完結するオンライン契約可能なファクタリングも存在します。

「オンラインファクタリング対応」と謳っていても、契約まですべてオンラインで完結するとは限らないというのがポイントです。オンラインファクタリングを希望する場合、どこまでオンラインで対応してくれるのか、審査までか契約までかなどを事前に確認する必要があります。

オンラインファクタリングのメリット

オンラインファクタリングは、近年増加傾向にある契約方法です。オンラインファクタリングを利用するメリットを紹介していきましょう。

地方部からでも申し込める

オンラインファクタリング最大のメリットは、自社から申し込みができるという点です。ファクタリングという資金調達法自体、日本ではまだそこまでメジャーな方法ではありません。ファクタリング会社が増えているといっても、そこまで数が多いわけではありません。

また、ファクタリング会社の顧客は企業です。そのためファクタリング会社が窓口を設置するのは、企業が集まる大都市部が中心となります。東京や大阪、名古屋といった大都市部には多数のファクタリング会社が存在しますが、いわゆる地方部には窓口自体がない状況です。

地方部の企業がファクタリングを利用しようとしても、近隣に窓口がない状況ですので、自社内から申し込めるオンラインファクタリングは非常にありがたいサービスと言えます。

ただし、特に地方部の企業の方に注意していただきたいのは、上でも解説した通り、オンライン契約が可能かどうかという点です。オンライン審査まで対応で、契約は対面でというファクタリング会社に申し込んでしまうと、契約時にわざわざ都市部まで出向かなくてはいけなくなります。この点は事前にしっかりチェックしましょう。

余計な時間や費用が不要

近隣にファクタリング会社の窓口がないため、オンラインファクタリングを利用したい場合は、2つの申し込み方法が考えられます。1つはファクタリング会社の窓口まで出向く方法、もうひとつがファクタリング会社の担当者に出張してもらう方法です。

自社から距離があるファクタリング会社の窓口を訪れるには、それなりに時間がかかります。また、担当者に出張してもらう場合、その出張費用は申し込み企業の負担となります。

こうした余計な時間や費用がかからないというのがオンラインファクタリングを利用する大きなメリットです。

いつでも申し込みができる

オンライン審査、オンライン契約に対応しているファクタリング会社の中には、24時間365日申し込み可能という会社も少なくありません。いつでも申し込めるため、急に現金が必要になった場合や、思い立ったタイミングなどでもすぐに申し込みできるのがオンラインファクタリングを利用するメリットです。

手数料が安くなる可能性がある

オンラインファクタリングは、企業が集まるオフィス街に窓口を設置する必要がありませんし、人員も対面式ほど多くは必要としません。ファクタリング会社としては、より経費を抑えて業務をすることが可能です。

抑えた経費の分は、顧客サービスに回されるケースが多く、オンラインファクタリングは対人式のファクタリング申し込みより、手数料が安くなる傾向にあります。これも大きなメリットといえるでしょう。

オンラインファクタリングのデメリット

オンラインファクタリングを利用するのはメリットばかりではありません。デメリットもいくつか存在しますので、デメリットも確認しておきましょう。

対応するファクタリング会社が少ない

オンラインファクタリングに対応するファクタリング会社が増えているといっても、現状そこまで数が多いわけではありません。オンラインファクタリングに対応するためには、それなりの設備投資が必要ですので、対応できるファクタリング会社はある程度限定的といえます。

まだあまり選択肢として充実している状態ではないというのはデメリットといえます。

オンライン契約ができないと手間が増える可能性も

オンライン対応と言っても、オンライン審査対応の場合、契約に関しては面談が必要となるケースもあります。こうした方式のファクタリングを利用した場合、オンラインで審査を受けて、さらに契約のために出向くという二重の手間がかかるケースがあります。

審査に柔軟性がない

オンラインファクタリングを採用しているファクタリング会社の中には、審査のスピード化を図るため、AIによる審査を導入しているケースが少なくありません。AIによる審査は確かにスピード感がありますし、何より正確です。

ただし、柔軟性という点ではほぼないというのがデメリットです。対人式で担当者に自社の事情を説明したり、状況を知ってもらった場合、担当者によりある程度柔軟な審査が期待できます。

本来の審査基準よりやや甘めの審査となり、手数料が安くなったり、契約が難しい売掛債権でも、担当者の裁量で契約できるというケースは考えられます。AIはあくまでもデジタル的な視点での審査を行いますので、少しでもデータ上に問題があれば、審査に通ることはありません。

実際にオンラインファクタリングで審査に通らなかった売掛債権が、対人式の審査で契約できたというケースもありますので、この点はデメリットといえるかもしれません。

オンラインファクタリングを利用する際の注意点

オンラインファクタリングを利用したい、もしくは地方部の企業でオンラインファクタリングしか選択肢がないという場合、利用前に注意すべき点に関して解説しておきましょう。

オンライン契約が可能かどうかを確認する

まずは何よりオンライン契約まで可能かどうかという点が重要なポイントです。オンライン審査までが可能な場合、最終的には面談を行う必要があり、移動時間等の無駄な時間が発生する可能性があります。

申し込む前にオンライン審査、オンライン契約の双方に対応しているかどうかをきちんと確認しましょう。

悪質業者に気を付ける

オンラインファクタリングは、非常に利便性の高い契約方法のため、オンラインでの審査・契約を希望する方も少なくありません。こうした要望の高い契約方法は、悪質業者が目を付けるポイントとなります。

ファクタリング会社を騙った悪質業者は少なからず存在します。こうした業者は、魅力的な文言やシステムで顧客を呼び込み、悪質な契約を持ちかける傾向にあります。魅力的なシステムの1つがオンライン審査やオンライン契約です。

ファクタリング会社を選ぶ際は、ネット上の口コミ情報なども確認し、悪質業者ではないと確信できる業者に申し込みましょう。

電子署名やタイムスタンプを確認する

オンライン契約を行う場合、重要になるのが電子署名やタイムスタンプといった、契約書の改ざんを防止するための対策です。多くの場合、どちらかの方法で契約書の改ざん防止を行っていますので、どのようなシステムを導入しているのかなど、電子署名やタイムスタンプに関する知識もしっかりと身に着けておきましょう。

ファクタリング・オンライン審査・オンライン契約のまとめ

ファクタリングの契約方法も進化しており、近年ではオンラインファクタリングに対応するファクタリング会社も増えています。オンラインファクタリングには、オンライン審査まで対応のケースや、オンライン契約まで可能なケースなどがありますので、どこまでオンラインで対応しているのかを確認の上利用するようにしましょう。