「どのファクタリング会社が優良企業なの?」
「優良企業の見分け方ってある?」
日本国内でもファクタリングを利用する企業は増え、それに合わせてファクタリング会社も年々増加の傾向にあります。このような状況でどのようなファクタリング会社が優良企業といえるのか、その見分け方という点は多くの方が気になっているかと思います。
この記事では、優良企業とされる条件や、その見分け方について解説していきます。
優良企業と呼べるファクタリング会社とは?
どんなファクタリング会社が優良企業かと言われれば、顧客が安心して利用できる企業こそが優良企業と呼べるのではないでしょうか。
ファクタリング会社の中には、銀行系の会社や、大手リース会社やクレジット会社のグループ会社であるノンバンク系の会社も少なくありません。こうした背景が大きな企業であるというだけで、優良企業と考えてしまうのは早計です。
あくまでも、利用のしやすさ、安心感、また継続的に利用したいと思えるというファクタリング会社こそが優良企業であるといえるでしょう。
優良企業と呼べるファクタリング会社の見分け方
ファクタリング会社が優良企業かどうかは、実際に利用してみないと分からないという点もあります。しかし、利用してから優良企業かそうではないかが分かってもあまり意味はありません。
そこで、利用前からある程度判断できるポイントを中心に、見分け方を解説していきましょう。
手数料が安い
利用しやすいファクタリング会社の最大のポイントは手数料が安いことです。手数料は、ファクタリングを申し込んだ売掛金から差し引かれる部分ですので、利用する企業にとっては売上に対する損失です。この損失が少ないファクタリング会社は、優良企業と判断していいでしょう。
多くのファクタリング会社は、自社のHPなどで、手数料に関しても明示しています。もちろんその手数料がそのまま適用されるというわけではありませんが、ある程度の目安にはなるでしょう。まずはHPや広告などで、そのファクタリング会社の手数料をチェックし、優良企業かどうかの判断材料の1つとしましょう。
さまざまな契約方法が選択できる
ファクタリングにはさまざまな契約方法があります。もっともポピュラーな債権買取型のファクタリングでも、2社間ファクタリングや3社間ファクタリングという契約方法があります。
さらに、売掛債権に保険をかける意味で利用される保証型ファクタリングや、これから発生するであろう債権に対して契約する将来債権ファクタリングなど、ファクタリングにもさまざまな種類があります。
また、契約方法としては、実際に窓口に行って対面で申し込む方法や、自社内からオンラインで申し込む方法、担当者に自社に来てもらう出張ファクタリングなどさまざまな契約方法があります。
ファクタリングというサービスが多様化する中で、経営者の方はその中から自社にとって最適な方法を選んで申し込みをします。こうした多様な方法に対応できるファクタリング会社こそ、優良企業と呼べるのではないでしょうか。
必要書類が明確にされている
ファクタリングの申し込みの際には、審査が行われます。その審査のためには、ある程度の書類が必要です。売掛債権が存在することを証明する書類や、取引先との過去の取引実績を証明する書類など、準備すべき書類は比較的多いものです。
必要書類は、そのファクタリング会社がどのように審査を行うかなどで違いがあります。優良企業と呼べるファクタリング会社は、申し込みに必要な書類に関して、簡潔に、分かりやすく明示している会社といえます。
必要書類が少ない会社が優良企業だとする声もありますが、必要書類が少ないということは、審査において判断する材料が少ないということです。判断材料が少なければ、審査が適切に行えず、審査に通過しにくくなります。必要書類が少ないせいで、審査に通過しにくいのであればそれは優良企業ではありません。また必要書類が少ないのに、審査通過率が高いとなれば、それはもはや怪しい会社といえます。
優良企業と呼べるファクタリング会社は、必要な書類を分かりやすく明記している会社と考えられます。
担当者の対応が分かりやすい
特に対面式のファクタリング申込の場合は、担当者の対応が優良企業かどうかの見分け方のポイントとなります。優良企業は社員教育もしっかりとしているため、特にその企業の顔となる顧客対応を担当する社員の質は高いものです。
申し込みや契約の際、しっかりとこちらの話を聞き、疑問点や不明点に関して質問すれば明確な答えが返ってくるのが理想的な担当者です。また、業務自体も手際が良く、こちらがストレスを感じないような対応をしてくれる担当者がいるファクタリング会社は、優良企業と考えていいでしょう。
オンラインファクタリングなどの場合でも、不明点や疑問点に対応する担当者を準備しているかどうかが優良企業かどうかの見分け方のポイントとなります。担当者とビデオ通話や電話連絡などで常にコンタクトが取れ、その担当者の対応が良ければ、それは優良企業と考えられます。
早期の契約を無理強いしない
ファクタリングの契約は、大きな金額が関わる契約です。そのため、ファクタリング会社としても、申し込まれた以上はできるだけ早く契約をしたいところです。とはいえ、申し込み企業はしっかりと契約内容を精査する必要がありますので、契約条件を提示されて、その場ですぐにサインをするというわけにはいきません。
優良企業と呼ばれるファクタリング会社は、決して契約を急ぎません。申し込み企業の事情も加味し、しっかりと契約内容を確認してもらってから、不明点や疑問点を解消したうえで契約を結びます。
優良企業かどうかの見分け方としては、無料で審査まで対応しているかどうかという点が考えられます。優良企業と呼ばれるファクタリング会社は、申し込みから審査を受け、契約条件の提示までは、すべて無料で対応します。契約条件の提示までが無料であれば、利用する側は複数のファクタリング会社に契約条件を提示してもらい、その中から最善の条件を提示したファクタリング会社と契約することができるようになります。
申し込みから審査、契約条件の提示まではすべて無料で対応し、しかも契約を急がないファクタリング会社は優良企業と言っていいでしょう。
悪質業者の見分け方
ファクタリング会社の中には、優良企業どころか悪質な企業も存在します。優良企業の見分け方も重要ですが、それ以上に重要なのが悪質企業の見分け方です。そんな悪質企業の見分け方を簡単に紹介しておきましょう。
早期の契約を求める
悪質企業は一度捕まえた顧客と、なんとしても契約を結びたがるものです。そのため、契約条件の提示と同時に早期の契約を迫ってきます。「今契約しないと~」、「この条件は今だけ~」など、顧客が断れないような文言で早期の契約を迫る企業には気を付けましょう。
契約書が存在しない・内容を説明しない
ファクタリングでは債権譲渡契約を結びます。この大金が関わる契約において、契約書が存在しないというのは論外です。オンライン申し込みでも、電子契約を結ぶのが当然ですので、そもそも契約書が存在しないような企業との契約は断りましょう。
また、その契約書の内容に関して、詳しく説明をしないのも悪質企業と言えます。ファクタリング契約に見せかけた、違った内容の契約内容が記されている可能性もありますので、契約書にサインする際は十分に内容を確認したうえでサインしてください。
償還請求権付の契約を求める
ファクタリング契約はノンリコース契約(償還請求権のない契約)が基本です。償還請求権がある契約は、債権譲渡契約ではなく、債権担保融資契約となり、貸金契約となります。貸金契約を結べるのは貸金業者登録をしている業者だけですし、手数料(債権担保融資契約の場合は金利)は利息制限法の範囲内でなければいけません。
ファクタリング契約だといって、貸金契約を迫るような企業も悪質企業といえますので、契約しないのが正解でしょう。
ファクタリング・優良・企業・見分け方のまとめ
ファクタリング会社には優良企業や悪質企業が存在しており、その見分け方が重要です。優良企業とは、単に資金力がある、背後が大きい企業というだけではなく、利用する申し込み企業が、安心して契約できる企業を指します。
手数料や契約方法など、さまざまなポイントでしっかり優良企業を見分けられるようにしておきましょう。