「オンラインファクタリングって怪しい?」
「オンラインで申し込む場合の注意点ってあるの?」
ファクタリングは、売掛債権をファクタリング会社に譲渡することで、売掛金を入金期日前に現金化する資金調達法です。その利用方法にはさまざまな種類があり、近年特に増えているのがオンラインファクタリングです。
そんなオンラインファクタリングを利用する際の注意点に関して、細かく解説していきましょう。
オンラインファクタリングを利用する場合の注意点
近年増加傾向にあるのが、自社から申し込み可能なオンラインファクタリングです。オンラインファクタリングは、ファクタリング会社の窓口に行かなくとも申し込める方法なので、自社の都合で好きなタイミングで申し込めるというメリットがあります。
反面注意点も少なくありませんので、まずはオンラインファクタリングの注意点に関して解説していきましょう。
オンライン完結かどうかを確認する
オンラインファクタリングの中には、申し込みから審査までをオンラインで行い、実際に契約に関しては窓口で対面方式という方式があります。特に地方部の企業の方で、ファクタリング会社の窓口に行くのが難しいという方の場合、オンライン上で契約まですべて完結できるかどうかを事前に確認してから申し込むことが重要です。
取扱金額を確認する
希望するファクタリング金額においても注意点があります。それがオンラインファクタリングで対応する上限金額の存在です。ファクタリング会社によっては、オンラインファクタリングで対応できる上限金額が設定されているケースがあります。その上限金額を超える申し込みに関しては、別途対面式でしか受け付けないという方式です。
必要とする金額が大きい場合は、利用するファクタリング会社のHPなどで、オンラインファクタリングの上限金額を確認するようにしましょう。HPなどで分からない場合は、電話で確認してもいいでしょう。
必要書類を電子データ化する
オンラインファクタリングの注意点としては、オンラインだからと言って必要書類が減るわけではないという点があります。オンラインファクタリングでも、対面式のファクタリング同様の審査が行われますので、必要書類は減ることはありません。こうした必要書類は、オンラインで提出するために電子データ化する必要があります。
スキャナでスキャンする、もしくは画像データとして保存するなどして、必要書類を用意しておきましょう。
ネット状況やPCの状況を確認する
オンラインで申し込むわけですから、ネット環境は必須です。もちろん申し込むPCも必ず必要となります。自社や自宅のネット状況が良くない、もしくはPCが不調というのでは、オンラインファクタリングを利用するのが難しくなります。
またオンラインファクタリングの中には、推奨環境が限定されているケースも多く、こうした推奨環境をクリアしているかを事前に確認しておくのも重要な注意点となります。
審査が画一的になる
オンラインファクタリングの中でもAI審査を導入しているオンラインファクタリングを利用する場合の注意点は、審査が画一的になり、通ると思った売掛債権が審査に通らないケースがある点です。
AIの審査はある意味正確な審査ではありますが、柔軟性がないという特徴もあります。提出されたデータを参考にAIが審査を行いますが、AIの審査は白黒はっきりしているという特徴があります。審査をもう少しで通過するという売掛債権でも、審査に通らないという決断を迷わずしてしまうところがあり、この点は注意点となります。
対面式の申し込みの場合、自社の状況などを説明したうえで、人が審査を担当します。例えば100万円で申し込んだものの、80万円であれば契約可能であったり、100万円で契約する場合はやや手数料が高くなるなどといった柔軟な対応ができるのが人による審査の特徴です。
画一的な審査で、審査基準が厳しくなるケースはありますので、その点は加味して申し込む必要があるでしょう。
3社間ファクタリングにはほぼ対応していない
オンラインファクタリングは原則2社間ファクタリングのみ対応という会社がほとんどです。3社間ファクタリングには対応していないケースが多く、3社間ファクタリングを希望する場合は対面式で申し込むほうが確実といえるでしょう。
2社間ファクタリングはもっともポピュラーな契約方法で、取引先にファクタリングの利用を知られることなく申し込めますが、手数料相場が高いというデメリットがあります。取引先に知られても、手数料の安い3社間ファクタリングを希望する方は、オンライン以外の申し込み方法を検討しましょう。
非対面式が多いので契約内容に注意
オンラインファクタリングの注意点としては、非対面式であるケースがほとんどであるという点もあります。対面式ではないからこそ、担当者からのプレッシャーを感じずに冷静に判断できるというメリットはありますが、担当者がいないため、不明点や疑問点の解決が難しいというデメリットもあります。
契約書の内容等で不明な点があった場合も自力で解決しなければいけないケースもあり、ある程度ファクタリングの仕組みなどに精通した方向けであるといえます。
ファクタリングの経験が少ない方がオンラインファクタリングを利用する場合の注意点として、不明点は電話やビデオ通話などで質問できるかどうかを確認しておくという点があります。
悪徳業者に注意する
オンラインファクタリングを提供するファクタリング会社がすべて優良会社であるというわけではありません。オンラインファクタリングの注意点としては、そのファクタリング会社が優良会社かどうかを判断しにくいという点が挙げられます。
完全非対面のオンラインファクタリングであれば、担当者が出ていく必要はありませんし、きれいなオフィスも不要です。つまり、悪徳業者にとってはより営業をしやすい状況ということになります。
オンラインファクタリングを提供している会社の中にはこうした悪徳業者が紛れ込んでいる可能性がありますので、十分注意が必要です。
オンラインファクタリングがおすすめの方
オンラインファクタリングを利用する場合は、数多くの注意点があります。こうした注意点があったとしても、オンラインファクタリングをおすすめする方はいますので、特にどのような方におすすめかを解説していきましょう。
地方部の企業
何より近隣にファクタリング会社がない地方部の企業の方にとっては、オンラインファクタリングが基本の契約法となります。もちろん地方部の方でも、大都市部に出向いて対面式のファクタリングを利用することは可能です。可能ですが、そのための時間は非常に無駄な時間となります。
また、大都市部まで出たところで、必要書類が不足していたり、不備があれば、再度出直しです。また、そこまでしても審査に通らなければ無駄足となってしまいます。
自身が大都市部に行かなくても、担当者に出張してもらう方法もありますが、その場合出張経費に関しては利用企業の負担となり、ファクタリングで得られる現金が少なくなってしまいます。
地方部の企業の方は、上の注意点を頭に叩き込んだうえで、オンラインファクタリングを利用すべきでしょう。
ファクタリングの仕組みを理解している方
オンラインファクタリングは非対面式であるケースが多いことや、悪徳業者がいるケースが考えられますので、おすすめはある程度ファクタリングを利用した経験があり、またファクタリングの仕組みを理解している方となります。
ファクタリングを初めて利用する方は、オンライン方式でも担当者とビデオ通話しながら申し込める会社を利用するのがおすすめです。完全非対面のオンラインファクタリングは、ファクタリングの利用になれてから活用するようにしましょう。
ファクタリング・オンライン・注意点のまとめ
オンラインファクタリングはいつでもどこからでも申し込めるという点で非常に便利な申し込み方法です。しかし利用にあたっては注意点も多く、ファクタリングの特徴、そしてオンラインファクタリングの特徴を理解した上で利用するのがおすすめです。
ファクタリングを利用した経験が少ない方は、できれば担当者がいる対面式で申し込める方法で申し込みましょう。ある程度ファクタリングに慣れた方は、オンラインファクタリングの注意点を理解した上で上手に活用しましょう。