「個人事業主でもファクタリングって利用できる？」
「申し込み即日現金化ってできるの？」

ファクタリングを利用するのは主に中小企業です。とはいえ、それ以外の方が利用できないというわけではありません。個人事業主の方でも利用は可能ですし、即日現金化も不可能ではありません。

個人事業主の方がファクタリングで即日現金化を目指すのであれば、どのような点に注意すべきか、どのような準備が必要かという点を解説していきます。

個人事業主でも即日ファクタリングは可能

個人事業主でもファクタリングの利用は可能ですし、即日現金化も可能です。ただし、個人事業主の場合、利用できるファクタリング会社はある程度限られてしまいます。

ファクタリング会社にとって、儲けとなるのは手数料の部分です。手数料はファクタリング対象金額に対して%で決まりますので、単純にファクタリング金額が安い方が儲けは少なくなります。

一般的に中小企業と個人事業主を比較すれば、個人事業主の方が売掛債権の額面金額は安い傾向にあるのは事実です。そのためファクタリング会社の中には、最初から個人事業主は取引対象外としている会社も多く、そのため個人事業主は、申し込めるファクタリング会社が限定されてしまいます。

個人事業主が即日ファクタリングするためのポイント

個人事業主の方が、ファクタリングで即日現金化を希望する場合、申し込む前に抑えておくべきポイントがありますので、そのポイントに関して解説していきましょう。

個人事業主対応のファクタリング会社を探す

何より必要なのがファクタリング会社探しです。個人事業主対応のファクタリング会社は、広告やHPなどでその旨を謳っているケースが多いため、こういったファクタリング会社を探しましょう。

また、ファクタリング会社は、会社ごとに取り扱う売掛債権の下限金額と上限金額を設定しています。手元にある売掛債権の額面金額を確認し、その金額に対応してくれるファクタリング会社を見つける必要があります。

利用するファクタリング会社は、できれば複数見つけておきましょう。3社程度申し込めるファクタリング会社を見つけておくことをおすすめします。

オンラインファクタリングを利用する

即日現金化を考えるのであれば、オンラインファクタリングがおすすめです。対面式のファクタリングでも即日現金化に対応している会社はありますが、相対的に見てオンラインファクタリングの方が対応は早くなります。

対面式の場合、時間的な面での問題点は2つです。ひとつはアポが取れるかどうかという問題があります。飛び込みで受け付けてくれるファクタリング会社もありますが、より確実に即日現金化を目指すのであれば、事前にアポを取る必要があるでしょう。

もう1つは審査を人が行うという点です。対面式で申し込むと、申し込みの書類などを参考に、人の力で審査が行われます。その分どうしても時間が必要になり、時間という点では不利といえるでしょう。

オンラインファクタリングの場合、まずアポを取る必要がありません。自分の申し込みたいタイミングで、即申し込みができるため、時間的なロスがありません。さらに審査に関しては多くのファクタリング会社がAIによる審査を導入しています。

申し込みに必要な情報が揃っていれば、早ければ1時間以内に、遅くくとも1～2時間程度で審査結果が分かるでしょう。

ファクタリング契約で時間がかかるのは審査の時間です。この審査時間を短縮できるという点でも、オンラインファクタリングがおすすめとなります。

少なくとも午前中に申し込む

即日現金化の場合、少なくとも午後3時までに契約を締結しないとその日のうちに振込が厳しくなると考えられます。入金が何時まで当日扱いになるかは、取引銀行次第ではありますが、できるだけ早く契約までたどり着くことが、即日入金では重要です。

そのためファクタリングの申し込みは少なくとも午前中まで、できれば朝イチに申し込めるのがベストです。

オンラインファクタリングの場合、24時間申し込み受付をしているケースも多いので、前の晩のうちに申し込みを済ませておき、翌朝一番で審査から契約まで進むのがおすすめとなります。

必要書類を用意しておく

ファクタリングの申し込には、ある程度の書類の準備が必要です。必要書類に関しては、申し込むファクタリング会社によってさまざまですが、通帳の写しなどは必須書類といえるでしょう。

契約の段階で慌てることがないように、必要書類に関しては事前に調べておき、準備しておくのがおすすめです。特にオンラインファクタリングを利用する場合、書類はすべて電子データ化、もしくは画像化する必要がありますので、申し込み前にすべて準備しておきましょう。

個人事業主が即日ファクタリングする場合の注意点

個人事業主でも即日現金化のファクタリングを利用することは可能ですが、利用に関して注意すべき点がいくつかあります。そんな注意点に関して解説していきます。

即日対応は2社間ファクタリングのみ

ファクタリングには2つの契約方法があります。

申し込みをする個人事業主とファクタリング会社で契約する2社間ファクタリングと、その2社に取引先を加えた3社で契約する3社間ファクタリングです。2社間ファクタリングは、取引先にファクタリングの利用を知られないというメリットがありますが、手数料が高いというデメリットがあります。3社間ファクタリングは、手数料は安いものの、取引先に知られるというのがデメリットです。

このメリット・デメリットに加え、差が出るのが現金化までのスピードです。2社の合意で契約できる2社間ファクタリングは現金化が早く、取引先の了承を得る必要がある3社間ファクタリングは現金化が遅くなってしまいます。

即日現金化を希望する場合は、手数料が高い2社間ファクタリングを選ぶ必要がありますので、この点は理解しておきましょう。

手数料が高くなる傾向にある

個人事業主であり、さらに即日現金化希望となると、手数料はやや高めに設定されます。

ファクタリングの手数料に法的な決まりはなく、手数料は契約するファクタリング会社が独自に設定します。また、手数料は事前に決まっているものではなく、審査の結果具体的な数字が設定されるのが一般的です。

個人事業主の場合、中小企業等と比較するとそもそも信用度がそこまで高くありません。そのため手数料の設定は中小企業よりも基本的に高い設定となります。さらに即日現金化となると、審査に関してもしっかり行うことができません。ファクタリング会社にとっては、売掛金未回収のリスクが高い契約となるため、必然的に手数料も高くなります。

事前準備の段階で、複数のファクタリング会社をピックアップすることをおすすめしたのは、この手数料の高さがあるからです。仮に1社に申し込んで、手数料が高いと感じたら、そことはすぐに契約せず、ほかのファクタリング会社にも申し込むのがおすすめです。

複数のファクタリング会社に申し込むことで、それぞれの手数料を確認でき、よりよい条件での契約ができるようになります。

そのためにも複数社のピックアップ、朝イチの申し込みというのが重要です。

取引先の信用情報に注目

ファクタリング審査で重視されるのは、売掛金が入金されるかどうかという点です。そのためファクタリング会社がチェックするのが、売掛金を支払う取引先の信用度となります。

個人事業主であり、しかも負債を抱えている事業主でも、取引先が信用情報の高い企業であれば、ファクタリング契約が可能になるケースはありますし、契約条件も有利な条件となります。

反対に借り入れがない個人事業主でも、取引先の信用情報が低ければ、ファクタリング契約ができない可能性もあります。

ファクタリングできるかどうかという点においては、取引先の情報が重要になりますので、その点も意識して持ち込む売掛債権を選ぶようにしましょう。

ファクタリング・個人事業主・即日のまとめ

個人事業主の方でもファクタリングを利用して、即日現金化をすることは可能です。ただし、中小企業などと比較すると、利用できるファクタリング会社が限定されるなど、やや条件は厳しくなるでしょう。

とはいえ、ファクタリングの仕組みを理解し、事前にしっかり準備しておけば、十分即日現金化は可能ですので、まずはファクタリングという取引の基本を理解しておくのが重要となります。