ファクタリングFactoring

2024.06.17

個人事業主がファクタリングの審査通過率を高めるための方法を解説

「ファクタリングの審査通過率ってどのくらい?」
「個人事業主はほとんど審査に通らないって本当?」

ファクタリング契約の前には、必ずファクタリング会社によって審査が行われます。審査がある以上、審査通過率が100%ということはなく、審査に通過しないケースも十分考えられるでしょう。

あくまでも一般論ではありますが、中小企業と比較すれば、個人事業主の審査通過率は低くなります。その理由や審査通過率を高めるための対策に関して解説していきましょう。

個人事業主のファクタリング審査通過率

ファクタリングは、金融機関からの資金融資と比較すると、審査通過率が高い資金調達法と言われています。審査通過率に関しては、正確に調べられた公的な情報は存在しません。あくまでも一般論となりますが、金融機関からの資金融資で50~60%程度、ファクタリングで70%前後と言われています。

ただし、この70%という数字も、ファクタリング全体の審査通過率です。中小企業と比較すると、個人事業主の審査通過率は低く、おそらく60%前後ではないかと思われます。

ファクタリングにおける審査は、ファクタリング会社ごとに独自の方法で行われます。また、審査に通過するかどうかの基準もファクタリング会社ごとに差がありますので、一概にどのファクタリング会社に申し込んでも60%前後というわけではありません。

個人事業主へのファクタリングに力を入れているファクタリング会社であれば、当然審査通過率は高くなりますし、そうではないファクタリング会社であればより低くなります。

個人事業主の方が、審査通過率を意識するのであれば、まずは個人事業主向けのファクタリングに力を入れている会社を選ぶことが重要です。

ファクタリングの審査通過率に直結する材料は?

ファクタリングの審査通過率に影響を与える要素はさまざまですが、特に大きな影響を与える要素について解説していきましょう。

取引先の信用情報

ファクタリングの審査において、なにより重要なのが売掛債権が存在するのかどうかという点と、売掛金が入金されるかどうかという点です。売掛金が入金されるかどうかを審査するためには、申し込んだ個人事業主よりも、売掛金を支払う取引先の信用情報がより重要になります。

取引先が大手企業である、公的機関であるという場合、売掛金が未回収という可能性は限りなく下がりますので、当然審査通過率は高くなります。反対に取引先が個人である、もしくは零細企業であるというケースでは、審査通過率は下がるでしょう。

実際に個人事業主の申し込みは受け付けているものの、取引先が個人事業主である売掛債権は取引対象外としているファクタリング会社もあります。

個人事業主の方が、審査通過率を意識してファクタリングを申し込むのであれば、取引先の信用情報が高い売掛債権で申し込むのがおすすめです。

取引先との取引実績

売掛債権の存在を証明し、かつ売掛金が入金される可能性が高いと判断されるためには、取引先との取引実績も重要な要素です。

ファクタリング会社の中には、初めての取引となる売掛債権では申し込みができないというケースもあり、過去の取引実績も審査通過率に影響する重要な要素の一つとなります。取引先の企業規模や信用情報に大きな差がない場合は、より付き合いの長い取引先の売掛債権で申し込むのがおすすめです。もちろん過去の取引において、入金の遅れなどがない方がより審査通過率は高まるでしょう。

個人事業主の信用情報

ファクタリング審査において重要なのは、売掛金の未回収リスクを審査することですが、特に2社間ファクタリングの場合においては、申し込む個人事業主の信用情報も審査対象となります。

2社間ファクタリングの場合、売掛債権の所有権に関してはファクタリング会社に譲渡されますが、契約内容に変更はありません。つまり、売掛金の入金口座は個人事業主の口座のままとなり、売掛金入金後に、個人事業主からファクタリング会社に売掛金を送金する形の契約ということです。

この最終的な送金が行われるかどうかを審査するために、個人事業主の信用情報も審査されます。個人事業主があまりに債務が多い場合などは、審査に通過しないケースもありますのでご注意ください。

個人事業主が審査通過率を高めるには?

個人事業主がファクタリングの審査通過率を高めるために、できることを考えてみたいと思います。まず、個人事業主へのファクタリングに力を入れているファクタリング会社を選ぶというのは大前提ですので、それ以外の方法に関して解説していきましょう。

信頼できる取引先の売掛債権で申し込む

上記の通り、ファクタリングの審査通過率に大きな影響を与えるのは取引先の信用情報です。手元に複数の売掛債権がある場合は、より信用できる取引先、また取引実績の多い取引先の売掛債権で申し込みをしましょう。

取引先の信用情報に関しては、原則企業規模が重要な判断基準となります。企業規模以外で覚えておきたいのが、公的機関が取引先の場合は、信用が最も高くなるという点です。各自治体や、自治体が運営する事業などが取引先の場合、売掛金が未回収となるリスクはほぼありませんので、審査通過率は極めて高くなります。

取引先が民間の場合は、企業規模と近年の経営状況などを合わせて考えるといいでしょう。

必要な金額で申し込む

ファクタリングに申し込む場合、申込金額でも審査通過率は変わってきます。例えば10万円が必要なシーンで、100万円の売掛債権の全額をファクタリングで申し込む必要はありません。申込金額が高くなれば、当然審査通過率は下がりますので、必要な金額で申し込むのがおすすめです。

10万円が必要な状況で、手元に100万円の売掛債権がある場合、その100万円に売掛債権のうち、現金10万円が受け取れる金額で申し込むようにしましょう。ファクタリングでは売掛債権の金額の一部をファクタリング対象とすることが可能ですので、このシステムを活用して審査通過率を高めるようにしましょう。

3社間ファクタリングで申し込む

審査通過率をより高めるのであれば、3社間ファクタリングがおすすめです。3社間ファクタリングは取引先も契約に参加し、売掛金の入金口座もファクタリング会社の口座に変更する契約です。

3社間ファクタリングにすることで、取引先も契約に含まれますので、売掛金の未回収リスクは下がり、手数料は安くなりますし、審査通過率も高くなります。

ただし、当然ですが取引先にファクタリングを利用することは知られてしまいます。それによって取引先が、「あの個人事業主は、ファクタリングを利用するほど資金繰りが厳しい」と判断した場合、後の取引に悪影響が出る可能性があります。3社間ファクタリングの利用は、慎重に判断しましょう。

審査通過率を気にしてファクタリング会社を選ぶのはNG

個人事業主の方が、審査通過率を意識してファクタリングを利用するケースで注意したいのが悪徳業者の存在です。

ファクタリング会社を設立する場合、免許や資格の取得は必要なく、自治体や国への許認可申請も不要です。つまりファクタリング会社は比較的開業しやすい業種であり、悪徳業者が存在しているのも事実です。

悪徳業者はファクタリング契約に見せかけて、違法な高金利の貸金契約を結んだり、違法な取り立てを行うなど、個人事業主にとっても悪影響しか与えません。また、契約申し込みのために、個人情報などを提出してしまうと、こうした情報が悪徳業者間で取引され、ほかの悪徳業者からも狙われるようになる可能性があります。

悪徳業者は「審査通過率100%」や、「審査なし」などと魅力的な文言で顧客を獲得しようとする傾向がありますので、十分注意が必要です。

ファクタリング契約において審査がないということはあり得ません。また審査が行われる以上、審査通過率が100%ということもあり得ません。こうした魅力的な文言に騙されないように注意してください。

ファクタリング・個人事業主・審査通過率のまとめ

個人事業主のファクタリング審査通過率は、思っているほど高くはありません。この審査通過率を高めるためには、ファクタリングの仕組みを知り、どのような場合に審査通過率が高くなるのかということを理解する必要があります。

まずはファクタリングの仕組みを理解し、より審査通過率が高くなるように申し込むようにしましょう。広告やHPに書いてある文言を信用してしまうと、悪徳業者に騙されるなどの被害に遭う可能性もありますので、慎重に取引先を選ぶようにしてください。

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