「オンラインファクタリングを利用する場合の注意点は?」
「オンラインファクタリングって危なくないの?」
ファクタリングの申し込み方法として近年注目を集めるのがオンラインファクタリングです。オンライン上で申し込みから契約まで一括で行えるサービスで、利用しやすいのが大きなメリットです。
そんなオンラインファクタリングにも、利用に関しては注意点がいくつかあります。そんな注意点に関して解説していきましょう。
オンラインファクタリングとは?
ファクタリングは、手元にある売掛債権をファクタリング会社に譲渡し、売掛金を入金期日前に現金化するという資金調達法です。
ファクタリングの申し込み方法としては、実際にファクタリング会社の窓口に行く対面式、郵送で申し込む郵送式、さらにオンライン上で申し込むオンライン方式があります。近年増加傾向にあるのがオンライン方式のファクタリングで、全国どこからでも申し込めるのが大きな特徴です。
オンラインファクタリングの流れは、まずはファクタリング会社のHPなどから、オンライン申し込みフォームに行き、そこから申し込みを行います。必要書類等をアップロードして、ファクタリング審査を受けましょう。
審査の結果、契約条件などが決まるとファクタリング会社側から通知があり、その契約内容に問題がなければ契約に進みます。契約に必要な書類などをアップロードし、契約が締結されれば、あとは入金を待つだけとなります。
文字で書けば非常にシンプルで、手間のかからない方法ですが、オンラインファクタリングを利用する場合には、注意点がいくつかありますので、この点は理解しておきましょう。
オンラインファクタリングを利用する場合の注意点
オンラインファクタリングは非常に便利な方法です。特に地方部にある企業の場合、近隣にファクタリング会社の窓口がないことがほとんどですので、オンラインファクタリングで都心部にあるファクタリング会社を気軽に利用できるメリットは大きいといえます。
それでもいくつか注意点がありますので、その注意点を解説していきましょう。
3社間ファクタリングには対応していないことがほとんど
ファクタリングの契約には、申し込み企業とファクタリング会社で契約する2社間ファクタリングと、そこに取引先も加わって契約する3社間ファクタリングがあります。
2社間ファクタリングは手数料相場が10~30%とやや高いものの、取引先にファクタリングの利用を知られない、また現金化が早いというメリットがあります。3社間ファクタリングは、現金化まで時間がかかる、取引先にファクタリングの利用を知られるというデメリットがありますが、手数料相場が1~9%と安く抑えられるというメリットもあります。
どちらが良いというわけではありませんが、ファクタリングを利用するのであれば2つの選択肢があり、自社にとってより良いほうを選択できる状況にしておくのが重要です。それがオンラインファクタリングでは難しいというのは注意点のひとつです。
オンライン完結かどうかを確認
オンラインファクタリングの注意点の1つが、オンラインで完結できるかどうかという点を確認する必要がある点です。オンラインファクタリングの中には、申し込みや審査までをオンラインで行い、最終的な契約は対面という方式もあります。契約までオンラインで完結したい方は、オンライン契約ができるかどうかを事前に確認してから申し込みましょう。
ファクタリングの仕組みを理解しておく
オンラインファクタリングの場合、申し込みから契約まで、非対面式で行われるケースが少なくありません。そこで注意点として意識したいのが、ファクタリングの仕組みなどをしっかりと理解しておくことです。
非対面ですから、契約内容で分からない部分などがあっても自身で解決するしかありません。そのためにはファクタリングとはどのような契約なのか、注意すべき点はどこかなど、ファクタリングの基本的な仕組みやチェックポイントを理解しておかなければなりません。
担当者と連絡を取れるかどうかをチェックする
上の項と繋がる部分ではありますが、担当者と連絡が取れるかどうか確認するという注意点もあります。契約内容に不明点があったり、必要書類に関して質問がある場合など、やはり直接担当の方に確認できるかどうかは重要です。
基本的にはオンライン完結できるものの、必要な場合は担当者などに連絡ができるファクタリング会社がおすすめです。
手数料をチェック
オンラインファクタリングも対面で申し込むファクタリングと同様で、手数料を確認してから契約するのが重要です。オンラインファクタリングは、比較的安い手数料で契約できると言われていますが、ファクタリングの手数料はファクタリング会社が独自に設定しています。
1つのファクタリング会社が提示した手数料がすべてではありませんので、できれば複数のファクタリング会社から条件提示をしてもらい、もっとも良い条件で契約できるようにしましょう。
必要書類を電子データ化する
オンラインファクタリングでも、通常のファクタリングと同じように必要書類の提出は必須です。オンラインで必要書類を提出するということは、当然ですが必要書類を電子データ化する必要があります。こうした作業に慣れている方にとっては大きな問題ではありませんが、パソコンの取り扱いに慣れていない方などは、事前に社内で分かる方に聞くなどして準備しておきましょう。
悪徳業者ではないことを確認する
オンラインファクタリングを利用する場合の注意点として、信頼できる業者かどうかを確認してから申し込むという点があります。
ファクタリング会社の設立には、資格や免許の取得は不要ですし、自治体への許認可申請も不要です。そのため比較的開業がしやすい業種であり、中には悪徳業者が紛れ込んでいる可能性があります。
非対面で契約ができてしまうオンラインファクタリングだからこそ、信頼できるファクタリング会社と契約するのが必須です。その会社の情報を調べたり、口コミ情報を見るなどで信頼できる会社かどうかを確認してから契約するようにしましょう。
オンラインファクタリングがおすすめな方は?
オンラインファクタリングは、注意点も多いものの、非常に便利な契約方法です。そんな便利なオンラインファクタリングを特におすすめしたい方を紹介していきます。
急ぎ現金が必要な方
オンラインファクタリングのメリットとして、現金化のスピードが早いという点があります。ファクタリングの利用を考えている方の中には、とにかく急ぎ現金が必要な方もいらっしゃるかと思います。
急ぎ現金が必要な方が、対面式のファクタリングを申し込むために、ファクタリング会社を探し、アポイントを取り、窓口まで向かうというのは大きなタイムロスです。自社内から手軽に申し込めるオンラインファクタリングがおすすめです。
地方部で近隣にファクタリング会社がない方
特に地方部の企業の場合、近隣にファクタリング会社の窓口がないというケースもあるかと思います。現金が必要な時に、長い時間をかけて大都市部に出向いてファクタリングを申し込むというのは、あまり得策ではありません。場合によっては審査で落ちてしまう可能性もあり、おすすめできる方法ではありません。
そういった方は自社から申し込めるオンラインファクタリングを利用しましょう。
ファクタリング・オンライン・注意点のまとめ
近年増加傾向にあるオンラインファクタリングには、申し込む前に知っておくべき注意点がいくつかあります。中には、知らないと後に問題が発生するような注意点もありますので、まずは、しっかり注意点を把握し、問題が発生する可能性をできるだけ避けて申し込むようにしましょう。
特に地方部の企業の方や、急ぎ現金が必要な方にはオンラインファクタリングがおすすめですので、上手に活用して資金繰り改善に役立てましょう。