ファクタリングFactoring

2024.05.22

ファクタリングと早期入金サービスの違いを徹底解説

「早期入金サービスって何?」
「早期入金サービスとファクタリングって何が違うの?」

主に介護事業所向けの資金調達サービスとして、「早期入金サービス」というサービスがあります。このサービスの内容や、利用できる企業、さらにファクタリングとの違いに関しては、正確に把握していない方もいらっしゃるかもしれません。

そこでこの記事では、早期入金サービスとファクタリングの違いや、ファクタリングにおいて早期入金を叶える為のポイントなどを解説していきましょう。

介護事業所向けの早期入金サービス

介護事業所向けの資金調達法として、「早期入金サービス」というものがあります。この早期入金サービスはどのような仕組みなのか?まずは早期入金サービスについて簡単に解説していきましょう。

国保連からの支払いを早期入金

介護事業所が要介護者から受け取る介護料は、保険対象となることがほとんどです。国民健康保険の対象であるということは、要介護者から受け取る介護料は介護報酬の30%です。
介護報酬の残り70%に関しては、国民健康保険団体連合会(国保連)から、後日受け取ります。

介護事業所は毎月、その月に発生した国保連への請求額をまとめて請求。国保連はこの請求内容を精査し、問題がなく保険適用分とされる金額を、請求から2ヶ月後に入金します。

「早期入金サービス」とは、この国保連からの2ヶ月後の入金を、代わりに早期入金サービス業者が支払うというサービスです。

代表的な早期入金サービス

「早期入金サービス」を提供している会社はいくつかあり、それぞれ利用条件が異なります。もっとも多いのが、早期入金サービスのみを提供しているケースです。この場合、必要となる費用は手数料や初回登録料、月額利用料などになり、手数料は0.8%程度が相場となります。また、早期入金サービスの対象となるのは、国保連に請求した金額の80%程度が上限となるケースが多いようです。

また、国保連への請求が楽になるクラウドサービスのオプションとして、早期入金サービスを提供している会社もあります。こうした会社の場合、早期入金サービスの手数料は無料であるケースが多いのが特徴です。もちろん、クラウドサービスを利用する利用料は必要ですので、考え方としては、クラウドサービスの料金に手数料も含まれていると考えることができます。

診療報酬ファクタリングと同じ仕組み

介護事業者向けに、「早期入金サービス」として提供されているのは、診療報酬ファクタリングと同じ仕組みのサービスです。

診療報酬ファクタリングとは、介護事業者や医療機関などが利用できるファクタリングサービスとなります。早期入金サービスと同様に、基本的には2ヶ月後となる国保連からの入金を、ファクタリングで早期現金化するというサービスです。

診療報酬ファクタリングの仕組みは、国保連(もしくは社会保険団体)に対する診療報酬債権をファクタリング会社に譲渡し、保険対象分を早期現金化する形になります。診療報酬ファクタリングは、すべて3社間ファクタリングとなるため、手数料相場も安いのが特徴です。

3社間ファクタリングの手数料相場は1~9%ですが、診療報酬ファクタリングは売掛先が国保連など信頼度が高い(売掛金の未回収リスクが低い)取引先となりますので、一般的には1%前後の手数料となります。

診療報酬ファクタリングと早期入金サービスの違い

それぞれの違いといっても大きな違いはありません。早期入金サービスは、原則介護事業者向けのサービスのため、売掛先が国保連に限定されているというのが違いといえば違いでしょう。

また、早期入金サービスは、比較的手数料が安い傾向にありますが、月額利用料が必要になるケースが多いのも特徴でしょう。診療報酬ファクタリングは、1件ごとの契約となりますので、月額利用料という考えい方はありません。

契約の内容やシステムに違いはないため、どちらが有利というものではありません。介護事業者の方は、どちらが自社にとって有利になるのかを比較して、それぞれ選択するのが重要になります。

ファクタリングでの早期入金とは?

早期入金サービスは、診療報酬ファクタリングとほぼ同じ内容のサービスとなります。では、一般的なファクタリングの場合、どのくらい早期入金が可能になるのかを紹介していきましょう。

一般的なファクタリングサービスには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがありますので、それぞれの早期入金のタイミングを紹介していきます。

3社間ファクタリングの場合1週間程度

早期入金サービスや診療報酬ファクタリングと同じシステムとなる3社間ファクタリングは、ファクタリングを利用する企業、ファクタリング会社に加え、売掛先である取引先を含めた3社間で契約するファクタリング方法です。

利用企業が売掛債権をファクタリング会社に持ち込み、ファクタリング会社が審査を行います。審査の結果取引条件が決定すると、その後取引先に「債権譲渡通知」を送ります。取引先がこの債権譲渡を許可すると、3社間ファクタリング契約が可能となり、契約が締結されると早期入金が叶います。

入金のタイミングは契約内容によってそれぞれですが、一般的には申し込んでから1週間程度での早期入金となります。

2社間ファクタリングなら最短即日

2社間ファクタリングは、ファクタリングを利用する企業とファクタリング会社の間で結ばれる契約です。取引先が契約に加わらないため、取引先に知られることなく利用できる方法として、多くの企業が利用するファクタリング法といえます。

2社間ファクタリングは、契約にかかわる企業が少ないため、早期入金が期待できる方法です。一般的なファクタリング会社で申し込みから2~3日以内での早期入金となりますが、近年では最短即日対応のファクタリング会社も増えており、申し込み即日に早期現金入金というのも可能です。

早期入金を実現するポイント

ファクタリング契約において、現金の早期入金を望むのであれば、2社間ファクタリングを選択するのが正解です。

では、2社間ファクタリングを利用するとして、さらに現金の早期入金の可能性を高めるにはどうすればいいのかを考えていきましょう。

審査に時間のかからない売掛債権で申し込む

早期の現金入金を希望するのであれば、何より即日入金対応のファクタリング会社を選ぶ必要があります。そのうえで早期入金を考えた場合、利用企業ができる対策としては売掛債権の選び方というポイントがあります。

ファクタリングで時間がかかる工程のひとつに、売掛債権の審査時間があります。ファクタリング会社は、持ち込まれた売掛債権を審査し、本当に存在する債権かどうか、また売掛金がきちんと期日までに入金されるかどうかを審査します。

審査時間を短縮するためには、売掛債権がより信用できる債権である必要があります。つまり売掛先が間違いなく売掛金を支払ってくれると、第三者が見ても判断できるようであれば、審査時間は短縮できるということになります。

信用度の高い売掛債権とは、まずは取引先の事業規模が大きい債権です。ファクタリング会社が審査で重視するのが、取引先の信用度です。取引先が大きいほど審査時間は短縮でき、また手数料などの契約条件も有利になるでしょう。

もうひとつのポイントは取引実績です。ファクタリング会社は、銀行口座の入金実績を確認し、過去の取引実績をチェックします。毎月安定して入金期日までに入金されている売掛債権は、信頼度が高い債権として審査に通りやすくなります。

ファクタリング・早期・入金のまとめ

介護事業所向けの早期入金サービスとは、いわゆる診療報酬債権ファクタリングであり、国保連から入金される診療報酬は早期現金化するサービスです。

診療報酬債権ファクタリングでは、取引先が国保連という信用度の高い団体であるため、安い手数料で契約が可能となります。

一般的なファクタリング契約でも、取引先の信用度が高いほど契約内容は有利になりますので、ファクタリングを利用する売掛債権を選ぶ際は参考にしてください。

最近の投稿

カテゴリー

人気記事

まだデータがありません。

\お電話でのお問合わせはこちらから/

0120-843-075

平日 9:00~19:00

\フォームからのお問合わせはこちらから/

お問い合わせお問い合わせ

24時間いつでも受付ております。
お気軽にお問合わせください。