ファクタリングを利用するということは、できるだけ早く手元に現金が欲しいという状況かと思います。
ファクタリングは現金化のスピードが速いという特徴がありますが、そんなファクタリングの中でも、さらに現金化スピードが速く、手軽に利用できるのがオンラインファクタリングです。
オンラインファクタリングの多くは最短即日入金にも対応しており、急ぎで現金が必要なケースでは非常に心強いサービスといえるでしょう。
そんなオンラインファクタリングのメリットやデメリットなどに関して紹介していきます。
即日対応のオンラインファクタリングが増加中
売掛債権をファクタリング会社に譲渡し、売掛金の早期現金化を図る資金調達法として徐々に浸透しつつあるファクタリング。
従来のファクタリングは、必要書類を持ってファクタリング会社の窓口へ出向く、もしくはファクタリング会社の担当者に自社まで来てもらい申し込み・契約を行うのが一般的でした。
いずれにせよ対面での申し込みが基本でしたが、近年増加傾向にあるのがオンラインファクタリングです。
申し込みから契約まですべてオンラインで対応するケースも増えており、それに伴い即日現金化も可能など、ファクタリングはより利用しやすくなっています。
そんなオンラインファクタリングを利用するメリットとデメリットを紹介していきましょう。
即日対応のオンラインファクタリングを利用するメリット
オンラインファクタリングは、そもそもファクタリング会社の窓口まで出向く必要がない、対面で申し込む必要がないというメリットがあります。
さらにこれに付け加えて、メリットとなる部分をいくつか紹介していきましょう。
24時間申し込み対応の業者もある
オンラインファクタリングはオンライン上で申し込みを行うために、営業時間外でも申し込みを受付けている業者が少なくありません。
中には24時間申し込み受付けという会社もあり、非常に利用しやすいというメリットがあります。
特に通常の企業とは違って業務時間が深夜になる企業などは非常に利用しやすいシステムといえるでしょう。
手数料が安い傾向にある
オンラインファクタリングのメリットとして、手数料が安い傾向にあるという点が挙げられます。
オンラインファクタリングでは、審査にAIを活用しているファクタリング会社が多く、審査に人員を割く必要がなく、しかも回答も早くなります。
申し込みの受付けや審査に人員を割く必要がない分、人件費などの経費がかからなくなり、その分が手数料に反映されるため、手数料は安くなる傾向にあります。
次の項で詳しく触れますが、オンラインファクタリングでは即日対応というケースが多くなります。
一般的に即日対応など、急ぎのファクタリング契約の場合、手数料は高くなる傾向があります。審査に時間をかけられないため、その分手数料が高くなるわけです。
即日対応が多いオンラインファクタリングですが、現金化が早い場合でも手数料を抑えて契約できる傾向にありますので、契約する方には有利な申し込み方法といえるでしょう。
現金化のスピードが速い
上でも触れましたが、オンラインファクタリングでは即日対応、即日入金というファクタリング会社も珍しくありません。
上記の通りオンラインファクタリングの場合、審査をAIが行うことから審査結果が出るのが早く、ファクタリング会社によっては30分~1時間程度で審査の結果が出てそのまま契約、即日入金というケースもあるようです。
ファクタリングを利用するタイミングというのは、多くの方が現金不足で一刻も早く現金が欲しいという状況かと思います。至急現金が必要なケースでは、即日対応のオンラインファクタリングはおすすめの申し込み方法ということになります。
日本全国どこからでも申し込み可能
ファクタリング会社が多いのはやはり大都市圏です。ファクタリング会社の顧客は企業が中心のため、どうしても企業が多く集まる都市部に事務所が集中しがちで、地方の企業にとっては利用しにくいという問題があります。
オンラインファクタリングの場合、申し込みから契約まですべてオンラインということも可能になります。
無駄な時間をかけずに、自宅や自社内から手軽に申し込むことができ、しかも即日対応も可能と、特に地方部の企業経営者の方にとって大きなメリットがあります。
即日対応のオンラインファクタリングを利用するデメリット
現金化のスピードが速く即日対応も可能、さらに手数料も安い傾向にあり、日本全国どこからでも申し込めると、いいことずくめに見えるオンラインファクタリングですが、メリットがある以上デメリットも存在します。
そんなデメリットに関していくつか紹介しておきましょう。
初回利用では利用できないというケースも
非常に便利なオンラインファクタリングですが、一部のファクタリング会社では、初回利用の場合、オンライン申し込みは利用できないとしているケースがあります。
ファクタリングの契約は、利用企業とファクタリング会社の間にある程度の信頼関係がないと契約が難しいという面があります。
そのため新規の顧客に関しては必ず対面形式で一度契約し、その契約が問題なく完了すれば、2回目以降の利用はオンラインでも申し込み可能としているケースがあるわけです。
ファクタリング会社のHPで「オンライン申し込み対応」となっていても、新規の場合は除くと注意書きがあるケースがありますので、これからオンラインファクタリングの利用を考えている方は、しっかりチェックして、新規でもオンライン申し込みができるファクタリング会社を選びましょう。
3社間ファクタリングは利用できないケースがほとんど
ファクタリングの契約には2種類の契約方法があります。
利用企業とファクタリング会社の2社間で契約する2社間ファクタリングと、この2社に取引先を含めた3社間で契約する3社間ファクタリングです。
一般的に2社間ファクタリングよりも、3社間ファクタリングの方が手数料は安く、より有利な条件で契約できるといわれています。
オンラインファクタリングに関しては、ほとんどのファクタリング会社が2社間ファクタリングのみ対応としています。
3社間ファクタリングの場合、取引先を含め連絡が煩雑になるため、対応は窓口対応のみというケースが多く、3社間ファクタリングを希望する場合は、オンラインファクタリングは利用できないケースが多いので覚えておきましょう。
審査が画一的で柔軟性がない
オンラインファクタリングは審査が早く、即日入金対応ということが珍しくありません。
これはAIによる審査を導入しているケースが多いからで、AIが即座に審査を行うため即日入金も可能となっています。
しかしAIによる審査はどうしても画一的になってしまい、柔軟性がないという問題点があります。AIはあくまでもデータ上で契約できるかどうかを判断することになるため、審査に通るか通らないかがハッキリしています。
一方対面式で担当者に申し込みを行う場合、いろいろな状況を口頭で説明しながら申し込みができますし、担当者も顧客の希望や状況を判断しながら柔軟な審査対応が可能となります。
上でも少し触れましたが、ファクタリング契約には信頼関係というものが重要になります。AIというデジタル技術では、こうした信頼関係という部分が汲み取れないケースが多く、あくまでも冷静な判断での審査となってしまいます。
実際にオンラインファクタリングで審査に通過しなかった売掛債権が、別のファクタリング会社で、対面で申し込んだら審査に通ったというケースもあるようです。
オンラインファクタリングの場合、より審査に通りやすい売掛債権を選んで申し込むのがおすすめということになります。
必要書類をデータ化する必要がある
オンラインで申し込みと契約を行う場合、必要書類もオンラインで提出する必要があります。すでにデータで持っている書類であれば、データ化もそこまで面倒ではありませんが、紙面でしか持っていない書類に関しては、写真撮影やスキャンなどを行い書類のデータ化をする必要があります。
ファクタリング会社によっては必要書類が多くなるケースもありますので、それらすべてをデータ化すると考えると、手間がかかると感じるかもしれません。
特に自社内でスキャンができない、もしくは経営者の方がスキャンの方法が分からないとなると、この手間は無視できないものとなります。
オンラインの即日ファクタリングについてのまとめ
ファクタリング会社の中には、オンライン受付けに対応する会社も増えています。
オンラインファクタリングは審査が早いため、即日現金化にも対応しやすく、しかも手数料は安くなる傾向にあるなど、利用する側としても非常にありがたいシステムです。
とはいえ、オンラインだからこその注意点やデメリットもありますので、こういったデメリットも把握した上で利用をするようにしましょう。
これからファクタリングを利用しようと考えている方は、対面式でもオンラインでも申し込める会社がおすすめです。
ファクタリングに慣れるまでは対面式で、不明点を確認しながら利用し、ファクタリングに慣れてからオンライン申し込みを利用するのがおすすめとなります。