ファクタリングサービスを提供する会社も増えてきて、利用しやすくなってきたファクタリング。
では、このファクタリングで、24時間対応のファクタリング会社というのはあるのでしょうか?
この問いの答えに関しては、24時間対応のファクタリング会社は存在するものの、入金までも24時間対応という会社はほとんどないというのが現状です。
では、24時間対応のファクタリングとはどんなサービスなのか、利用するにはどんなポイントに注意すべきかなど、24時間対応のファクタリングサービスに関して解説していきましょう。
24時間対応のファクタリング会社はある?
ファクタリング会社の多くは土日・祝日は営業しておらず、営業時間も一般的な企業の就業時間と同様となっています。
昨今いろいろなサービスが24時間対応となっていますが、ファクタリング会社に関してはどうなのか。この点を紹介していきましょう。
24時間申し込み可能なファクタリング会社はある
ファクタリング会社の営業時間自体は変わらないものの、近年増加の傾向にあるのが24時間申し込み受付を行うファクタリング会社です。
24時間申し込み受付可能なファクタリング会社の多くは、オンライン申し込みに対応しており、会社の窓口を開けておかなくても申し込みを受け付けられるようになっています。
オンライン申し込みは、自社や自宅にいながらファクタリングの申し込みができるシステムであり、非常に効率的なシステムですので、今後も増えていくでしょう。
同時に24時間申し込み受付というファクタリング会社も増えていくことが予想されます。
24時間即時入金対応のファクタリング会社はほぼない
24時間申し込み可能なファクタリング会社は、今後さらに増えていくことが予想されます。
しかし、24時間入金に対応しているというファクタリング会社はほぼありません。
ネットなどで調べても1社しか引っかからないほど少なく、ファクタリングの入金で24時間対応はほぼないと言っていい状態です。
現状のファクタリング業界を紹介すると、24時間365日申し込みを受け付けている会社は増えているものの、24時間入金に対応している会社はほとんどないということになります。
ファクタリング会社が24時間対応は難しい理由
いろいろなサービスが24時間対応になっている現在、なぜファクタリング業界では24時間対応が少ないのか。上記の通り申し込みまでは可能でも、入金までとなるとほとんどサービスがない状況です。
24時間対応が難しい理由に関していくつか紹介していきましょう。
審査するのが難しい
ファクタリングの契約には必ず審査が行われます。
ファクタリングの審査では、持ち込まれた売掛債権の売掛先、つまり申し込んだ企業ではなく、その取引先の信用情報や財務状況が重視されます。売掛先が売掛金を入金期日までに振り込んでくれれば、まず未回収のリスクは少なくなるからです。
もちろん、申し込んだ企業の信用情報や財務状況も審査しますが、より重視されるのは取引先の情報です。
24時間対応となると、この審査が難しくなります。詳細に取引先に関して審査をするのであれば、やはり営業時間内ということになってしまいます。
24時間申し込みが可能で、また仮審査や審査まで行えるサービスもあります。こうしたサービスの場合は、AIが審査を行っているケースがほとんどです。
AIによるファクタリング審査は、オンライン申し込みの場合に多い審査方法で、営業時間外でも審査が可能であるというメリットはあるものの、審査が画一的になってしまうというデメリットもあります。
AIによる審査はデータのみを見た審査となるため、人による審査ほどの柔軟性がなく、場合によっては審査に通りにくいと感じることもありますので注意が必要です。
24時間即時入金対応の銀行が少ない
繰り返しになりますが、ファクタリング契約において、24時間対応ができるのは申し込みや審査までがほとんど。中には契約まで完了できるサービスもあるようですが、入金までは対応していないのが現実です。
24時間即時入金サービスがないのは、24時間入出金のサービスをしている銀行が少ないからという単純な理由もあります。
物理的に入金まで24時間対応というのは難しいということになります。
最短でファクタリングを利用するには?
ファクタリングですべての工程を24時間対応するというのは、さすがに難しいというのが現状です。
では、最短でファクタリングサービスを利用するにはどのような方法があるのでしょうか。
現在最短で入金までできるファクタリングサービスは、申し込み即日に入金というのが最短の方法です。
では、その最短ファクタリングを利用するために必要な準備に関して紹介しておきましょう。
即日入金可能なファクタリング会社を選ぶ
最短でファクタリングを利用するためには、最短即日入金に対応しているファクタリング会社を選ぶことが前提条件となります。
近年では最短即日対応というファクタリング会社も増えていますが、すべてのファクタリング会社が即日対応をしているわけではありません。
チラシやHPなどで即日対応が可能かどうかをチェックするのは重要なポイントとなります。
朝イチで申し込みを行う
最短即日対応をしてくれるファクタリング会社が見つかったら申し込みを行いますが、即日に入金まで希望する場合は、朝イチでの申し込みを心がけましょう。
そのために必要になるのが、申し込みに必要な書類を事前に用意しておくことです。
ファクタリングの申し込みに必要な書類は、ファクタリング会社ごとにいろいろな決まりがありますので、申し込む会社で必要とされている書類をしっかりと準備し、すぐに申し込める体制にしておくことが重要です。
24時間申し込み可能なオンライン申し込みを選ぶ
24時間申し込みを受け付けてくれるファクタリング会社であれば、前日の夜のうちに申し込みを済ませておくのがおすすめです。
入金まで24時間対応ではなくても、申し込みが完了していれば翌日午前中に契約、午後までには入金というのも難しくありません。
オンラインでの申し込みの場合、必要書類をデータ化する必要があります。通帳や印鑑登録証明書、請求書、財務諸表など必要な書類を画像データに変換して申し込むケースがほとんどですので、画像データにできるような準備が必要です。
24時間対応ファクタリング・最短ファクタリングのデメリット
急ぎで現金が必要な場合、24時間申し込み可能なファクタリングや、即日現金化ができるファクタリングサービスは非常にありがたいサービスです。
しかしこういった急ぎのファクタリングサービスには、デメリットもありますのでこの点は十分注意して申し込む必要があります。
そんなデメリットをいくつか紹介しておきましょう。
審査が厳しいケースがある
ファクタリングの審査は、金融機関などの融資審査と比較すれば随分と緩く通りやすい審査となっています。
しかしオンライン申し込みの場合、審査をAIが行う関係で、意外と厳しい審査になるケースが多くなります。
より確実に申し込みたい場合は、売掛先である取引先の信用度が高い売掛債権で申し込むなどの工夫が必要です。
また、即日対応ファクタリングにおいても、審査に通りにくいという印象は拭えません。時間をかけてしっかり審査すれば通過するような売掛債権でも、即日現金化を希望した場合、審査に多くの時間を割けなくなりますので審査に通らないというケースも考えられます。
手数料が高くなるケースがある
一般的にオンラインファクタリングは、手数料が安くなる傾向にあります。これは審査や申し込み受付に人員を割く必要がないため、その分が手数料に還元されるからです。
しかし急ぎのファクタリングに関しては手数料が高くなる傾向があるのは否定できません。
急ぎのファクタリングは審査が厳しくなると上でも書きましたが、審査が厳しくて通らないというほかに、審査に通ったとしても契約の条件が厳しくなる、手数料が高くなるということもあり得ます。
即日現金化のファクタリングを利用するのは、どうしてもその日に現金がないとまずいというケースに限った方が良いでしょう。
悪徳業者に引っかかる可能性がある
24時間対応のオンラインファクタリングの中には、いわゆる悪徳業者が紛れ込んでいる可能性が高いといえます。
深夜などにファクタリングに申し込むということは、よほど現金が必要で切迫している状況であることが想像できます。
こうした状況の方ほど、悪徳業者の狙い目になるのは事実です。ファクタリングに見せかけた暴利の貸金契約を結ぶなど、悪質な契約を迫るケースがありますので、この点は十分に注意しましょう。
ファクタリングは24時間申し込みできるかどうかのまとめ
ファクタリングは比較的手軽に利用できる資金調達法です。
近年ではオンライン申し込みなども増え、24時間いつでも申し込みができるようになってきています。
ただし、24時間現金化に対応というケースはほとんどなく、現金は翌日以降というファクタリング会社がほとんどです。
24時間対応のファクタリングは、業種によっては非常にありがたいサービスなので、注意すべき点をしっかり抑えつつ、上手に活用するようにしましょう。