ファクタリングFactoring

2023.08.28

ファクタリングに金利がないのはなぜ?融資との違いを徹底解説

ファクタリングは、資金調達法として活用されています。皆様の中にも、ファクタリングを始めたい方と思う方もいらっしゃるでしょう。

その際に金利がどのくらいになるかは気になるものですが、ファクタリングは金利がつきません。そのため、始めやすいと考える方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんなファクタリングに金利がかからない理由、金利がかかる融資との違い、ファクタリングで金利にあたる手数料の注意点について解説します。

ファクタリングに金利がつかない理由

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に譲渡する資金調達方法です。その際には、金利がつきません。

ここでは、金利がつかない理由について2点取り上げてみました。
・ファクタリングは融資ではない
・ファクタリングは金利の代わりに手数料がかかる
このように、金利がつかない理由を知っておくことで、ファクタリングの意味を深く理解できます。

ファクタリングは融資ではない

ファクタリングは融資ではなく、売掛債権を現金化する資金調達法です。そのため、金利がつきません。

金利がつくのは、融資のような借金です。ここで融資の際につく金利について説明します。

たとえば、Sさんが家を建てるために銀行に融資を申し込んだとします。その時点でSさんは、借金の対価として、銀行に利息を払います。利息は借金に対する対価で、借りたお金に対する手数料です。

金利とは借りたお金に対しての利息率です。つまり、3000万円を借りて金利が10%だったら、返済時に3000万円の10%にあたる300万円を上乗せして返済することになります。

ファクタリングの場合は、借金にあたらないので、現金化された売掛金に金利はつきません。

ファクタリングは金利ではなく手数料がかかる

ファクタリングには金利がつきませんが、手数料がつきます。金利にあたる手数料は、ファクタリングの種類により相場があります。
・2社間ファクタリング:10%~30%
・3社間ファクタリング:1%~9%

ここで挙げた2社間ファクタリングは、ファクタリング利用側とファクタリング会社の2社による取引です。取引先を巻き込まずに済むので、こちらでの取引を希望するケースは、少なくありません。しかし、金利にあたる手数料が10%~30%と高めなのがネックです。

金利にあたる手数料が安めの1%~9%になるのは、3社間ファクタリングです。この場合、2社間ファクタリングに取引先が加わります。

金利にあたる手数料が安く設定されているのには理由があります。それについて説明しましょう。

ファクタリング会社側に立って考えると、3社間ファクタリングンの方が安全です。なぜならば、取引先に必ず売掛金を払ってもらえるからです。それに比べ、2社間ファクタリングだと、利用側が売掛金を払わないリスクが考えられます。金利にあたる手数料を高めに設定するのは、そのためです。

金利以外にもあるファクタリングと融資の違い

金利以外でも、ファクタリングと融資には、違いがあります。
・ファクタリングは国に奨励されている
・融資は返済義務がある
・信用度を保てるのはファクタリング
・ファクタリングはスピーディに現金調達ができる
・審査の対象が異なる
これら5点について説明します。金利以外の違いを知っておくことで、ファクタリングを利用しやすくなります。

ファクタリングは国に奨励されている

金利のかからないファクタリングは、資金調達法として国に奨励されているので、安心です。実際、経済産業省中小企業庁のホームページには、以下の内容が記載されています。

中小企業者が不動産担保などに依存せず、資金調達をするには、売掛債権を担保とする資金調達法がおすすめです。しかし、その際には、誤解による風評被害が懸念されます。売掛先の事業者の方は、ファクタリングは金利を伴う借金ではなく、国に認められた資金調達法であることをご理解ください。

こうした面は、金利のかかる融資との大きな違いです。

融資は返済義務がある

当然ながら、金利が伴う融資は借金なので、返済義務があります。たとえ、どんなに金利が高い借金でも、借りたからには、必ず返済するものです。大きな金額の場合は、ローンを組んで長い年月をかけて支払うことが多いでしょう。

しかし、借金とは違い、金利が伴わないファクタリングは返済義務がありません。とはいえ、2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社に取引先から受け取った売掛金を支払うものです。また、3社間ファクタリングであれば、取引先がファクタリング会社に支払います。

ただし、支払期間はファクタリング会社によって違いがあります。多いのは、入金後10~20日という期日です。

信用度を保てるのはファクタリング

金利の伴う融資を受けると、信用度が下がります。しかし、ファクタリングは借金ではないので、負債にはならず、信用度を下げません。

ここで信用度について簡単に説明します。信用度は、企業間の取引の際、信用調査によって調べられます。また、クレジットカードを作る際にもクレジットカードヒストリーとして調査されるものです。

信用度は負債があることで下がります。

たとえばM社とN社の取引の際、M社に依頼された信用調査会社がN社を調べることがあります。そんな場合、調査項目の一つにあるのが負債状況です。負債の度合いによって、信用度は下がります。

金利を伴う融資を受けていれば、負債としてみなされますが、ファクタリングならば負債になりません。そのため、信用度に影響を与えることはないでしょう。

ファクタリングはスピーディに現金調達ができる

ファクタリング会社によっても異なりますが、ファクタリングは金利のかかる融資よりもスピーディに現金を受け取れます。

金利が伴う融資の場合は、審査に時間がかかります。銀行の場合、保証協会から保証を受ける「保証付き融資」なら1週間から1ヶ月、もしくはそれ以上かかるものです。

それに比べ、金利の伴わないファクタリングならば、2社間ファクタリングの場合、平均して2~4日で現金を受け取れます。スピーディな現金化を売りにしているファクタリング会社ならば、即日や2~4日で入金可能です。

3社間ファクタリングでも、平均して10日~20日で現金を受け取れます。こうした日数の違いは、お金を受け取る側としては重要なことです。

審査の対象が異なる

金利の伴う融資と金利のつかないファクタリングの場合、審査の対象が異なります。

たとえば、H社が新規事業のために銀行から融資を受けるとします。その際に審査されるのはH社です。しかし、ファクタリングであれば、審査の対象は取引先になります。仮にH社が取引先のP社の売掛債権をファクタリング会社に譲渡する場合、審査されるのはP社です。

つまり、金利の伴わないファクタリングを行う場合、売掛先の企業が順調であれば、たとえ利用側が赤字でも審査は通ります。

金利にあたるファクタリングの手数料の注意点

説明しましたように、ファクタリングの場合は金利はかかりませんが、手数料がかかります。その際に注意すべき点を挙げてみました。
・ファクタリング会社によって金利にあたる手数料が異なる
・ファクタリング会社の中には闇業者が潜んでいる
この2点について説明します。ファクタリングは金利がかからない、安全な資金調達法ですが、気を付けておきたい点もあります。取引の前にこういった注意事項を把握しておきましょう。

ファクタリング会社によって金利にあたる手数料が異なる

ファクタリングの金利にあたる手数料は、ファクタリング会社によって異なります。手数料は金利と同じように入ってくる資金から引かれる金額なので、なるべく安い金額でおさめたいものです。

たとえば、ファクタリングで金利にあたる手数料が高めの2社間ファクタリングの場合です。相場は説明しました通り、10%~30%ですが、10%の会社もあれば、30%の会社もあります。

また、3社間ファクタリングの場合でも、同じことが考えられます。3社間ファクタリングは、金利にあたる手数料が1%~9%です。そのため、1%の場合も9%の場合もあります。

ファクタリング会社の中には闇業者が潜んでいる

金利がかからず、借金にならないファクタリングは安心できる資金調達法です。しかし、気を付けなければいけないのは、闇業者です。

ファクタリング会社の中には、ファクタリングを行うと言いながらも、借金を促す闇業者が存在します。保証人や担保が必要と言われたら、それは明らかに借金です。高い金利を取って、儲けようとする悪質な行為が考えられます。ご注意ください。

ファクタリングに金利がかからない理由のまとめ

ファクタリングは、借金ではなく、資金調達法のひとつのため、金利がかかりません。しかし、その代わりとして、ファクタリング会社に手数料を支払います。金利にあたる手数料は会社によっても異なるので、よく調べておきましょう。

また、悪徳な闇業者に関わってしまうと、高い金利を掲げる借金をすすめられることがあります。こうした業者はファクタリング会社を装っていることがあるので、十分にお気を付けください。

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