ファクタリングFactoring

2023.05.29

ファクタリングの手数料は安いのか?手数料相場や安くするコツも解説!

事業者が所有する、決済前の売掛債権をファクタリング会社に譲渡し、手数料を差し引いた金額を現金化して利用者に振込む、いわゆる売掛債権の売買による早期現金化サービスの事を、ファクタリングと呼びます。

利便性に優れた資金調達方法として経済産業省も利用を推奨しているファクタリングですが、利用に際しては手数料がかかります。

この記事では、そんなファクタリングの利用に際してかかる手数料が安いのか否か、手数料相場や手数料を安く抑えるコツなど、詳しく解説していきます。

安い手数料でのファクタリングをご希望されている事業者様は、是非最後までご一読下さい。

ファクタリングの手数料は安いのか

ファクタリングの手数料は安いのか否かに関して、結論から言うと安い方法もあればそうでない方法もある、といった回答になります。

と言いますのも、一言でファクタリングと言っても、ファクタリングの方法には二種類が存在し、それぞれの方法に応じて手数料相場が大きく異なります。

本稿では、そんなファクタリングの二種類の方法に関して、詳しく解説していきます。

2社間ファクタリングの手数料相場

ファクタリングの方法として、2社間ファクタリングという方法があります。
2社間ファクタリングとは、ファクタリングの契約を利用者とファクタリング会社の2社間でファクタリング契約を締結する方法です。

2社間ファクタリングの場合、手数料相場は10%から30%で設定されており、相場としてはかなり高めになっています。

3社間ファクタリングの手数料相場

ファクタリングのもう一つの方法としては、3社間ファクタリングという方法があります。
3社間ファクタリングは、前述の2社間ファクタリングに加えて、売掛先がファクタリング契約に加わり、締結する方法です。

3社間ファクタリングの場合、手数料相場は1%から9%と、前述の2社間ファクタリングよりも格段に安く設定されています。

ファクタリングの手数料以外の費用

前述の通り、売掛債権の売買に際しては、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2通りの方法があり、それぞれの方法によって手数料が増減します。

しかしながら、ファクタリングにはそれ以外の手数料もかかってきます。
具体的には下記のような手数料です。

・債権譲渡登記費用
・審査、事務手数料
・印紙代
・債権譲渡登記の抹消費用

では、上記の手数料に関して、それぞれ解説していきます。

債権譲渡登記費用

ファクタリングの手数料として、債権譲渡登記費用が挙げられます。
これは2社間ファクタリングに限られますが、万が一売掛債権の二重譲渡が行われた際に、第三者に対して対抗するための、証拠となる登記の事を指します。

債権の譲渡人は法人に限定されており、個人事業主の場合は、債権譲渡登記は行われません。
登記に関する手数料としては、登録免許税として7,500円、司法書士手数料が数万円かかります。

審査、事務手数料

審査、事務手数料も、ファクタリングの利用に際してかかる手数料として挙げられます。
これらの手数料は完全にファクタリング会社が独自で設定している手数料になりますが、2~3万円かかることもありますので、事前に確認しておきましょう。

印紙代

印紙代も、ファクタリングの手数料として挙げられます。
印紙代に関しては、事業者が譲渡する売掛債権の金額次第で、200円から数十万円まで変動します。
但し、フリーランスや個人事業主などが稀にファクタリングを希望する少額債権として、売掛金が5万円以下の場合に関しては非課税となりますので印紙代はかかりません。

債権譲渡登記の抹消費用

最後に、ファクタリングの利用に際してかかる手数料として、先程解説した債権譲渡登記の抹消費用が挙げられます。
2社間ファクタリングの利用において債権譲渡登記をした場合は、取引終了後にその登記を抹消する必要があります。

抹消しなければ、次回以降にファクタリングを利用するときに二重譲渡となってしまう危険性がありますので、確実に抹消しておきましょう。
尚、債権譲渡登記の抹消にかかる費用は1万円前後が相場となっています。

ファクタリングの手数料を安くするには

前述の通り、ファクタリングには売掛債権の買い取りに関する手数料以外にも、債権譲渡登記費用、審査、事務手数料、印紙代、債権譲渡登記の抹消費用が掛かります。

ファクタリングの手数料が、安いか否かを判断する際には、上記全ての手数料を合算した金額で確認するようにしましょう。

本稿ではそんなファクタリングの手数料を、なるべく安く抑えるためのコツをご紹介します。
主な内容としては、下記になります。

・3社間ファクタリングを利用
・売掛先の規模が大きなものを選定
・複数回取引している売掛先の債権を選定
・なるべく決済日までが早い売掛債権を選定>
・相見積もりを取る

では、上記をそれぞれ解説していきます。

3社間ファクタリングを利用

ファクタリングの手数料を安くするには、手数料相場の説明の際に解説した、3社間ファクタリングを活用することが手っ取り早い方法と言えます。

しかしながら、3社間ファクタリングの場合は手数料が安いものの、売掛先にファクタリングの利用に協力してもらう必要がある上に、手続きが煩雑になるため、最短即日での資金調達はほぼ不可能でもあります。

手数料の安さを優先するか、最短即日での資金調達を優先するか、ケースバイケースで判断しましょう。

売掛先の規模が大きなものを選定

次に、なるべく手数料を安くするには、売掛先の規模が大きいものを選定するようにしましょう。

売掛先の信用度に応じて、ファクタリングは独自に手数料を設定します。
なるべくなら、誰もが知っている大手企業や、売掛先の情報が商工会議所などのデータベースに掲載されていて、明らかに信用力が高い状態が理想ではありますが、そうでなくてもなるべく大手の、金額の高い売掛債権を選定するようにしましょう。

売掛先の信用度が高ければ、それに応じて手数料が安く設定されることでしょう。

複数回取引している売掛先の債権を選定

複数回取引している売掛先の債権を選定することも、手数料を安くするには重要です。
又、その際には過去の取引履歴や入金履歴、請求書など、取引実績として信用に足りるだけの証拠書類をきちんと揃えましょう。

なるべく決済日までが早い売掛債権を選定

最後に、なるべく決済日までが早い売掛債権を選定することも非常に重要です。
決済日までが長いということは、その分ファクタリング会社としては売掛金の回収までに時間がかかります。
売掛金の回収までに時間がかかるということは、回収までの期間で不良債権化するかもしれないリスクを長期間抱えるということになります。

ですので、決済日までがなるべく短い売掛債権を選定することで、ファクタリング会社のリスクがその分軽減されます。よって手数料が安く設定される可能性が高まります。

相見積もりを取る

手数料を安くするには、相見積もりを取るようにしましょう。
同じ売掛債権でも、ファクタリング会社によって手数料に差が出ることはよくあります。

ファクタリングの手数料は、前述の通りあくまで相場であり、加えて売掛債権のファクタリング以外にも、前述の通り各社が設定する事務手数料等の設定が加算されます。

ですので、ファクタリングの手数料を安くするためには相見積もりを取り、各社の手数料を比較しましょう。

ファクタリングの手数料は安いのか?手数料相場や安くするコツも解説!のまとめ

2社間ファクタリングの手数料相場
・平均10%から30%

3社間ファクタリングの手数料相場
・平均1%から9%

ファクタリングの手数料以外の費用
・債権譲渡登記費用
・審査、事務手数料
・印紙代
・債権譲渡登記の抹消費用

ファクタリングの手数料を安くするには
・3社間ファクタリングを選定
・売掛先の規模が大きな債権を選定
・複数回取引している売掛先の債権を選定
・なるべく決済日までが早い売掛債権を選定
・相見積もりを取る

ファクタリングの手数料は、2社間ファクタリングか3社間ファクタリングかによって大きく変動します。

ここでいう手数料は、売掛債権の買い取り金額に伴う手数料であり、上記の手数料以外にも債権譲渡登記費用、審査、事務手数料、印紙代、債権譲渡登記の抹消費用など、ファクタリング会社によって独自の手数料を設定しています。

ファクタリングの手数料は上記のような、おおよその相場で決まってはいるものの、売掛先の規模や複数回取引している債権を選定したり、決済日までが早い売掛債権を選定したり、
相見積もりを取ってみるなど、安く抑えるコツがあります。

この記事を最後までお読みいただいた事業者様は、ファクタリングにかかる手数料や、各社独自設定の手数料までしっかりと把握し、なるべく手数料が安いファクタリング会社を選定するよう心がけましょう。

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